安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ちょっと自慢気
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〈 Tue, 23 Aug 2005 〉


ニュースを聞いて『あれ、おかしいぞ、ちょっと違うんじゃない』と感じる事がある。するとその日のうちにコラムに予断めいた反対の見解を書いてしまい、予想はずれもあるが、最近はアタリが続出。嬉しいな。聞いてやってください。

●ピアノマンの顛末
ケント州の海岸をずぶぬれでウロついていたところを保護されてから一月、下の絵を描いた。ためしにピアノを弾かせたらウマかった。で、はじめてナゾのピアノマンとして話題になった直後、コラムに書きました:不法移民の新手、狂言か。http://homepage2.nifty.com/lite/hard_column/no_nippon678.html
ピタリと当たりました。パリで仕事を失ってイギリスに流れてきたババリアの若者が食うに困って演技していた。そのうち仕事の口が転がり込むとふんでいたが、動きがとれなくなって出自を明かし帰国したという顛末。

しかしこんな詐欺野郎でも医師やソ−シャルワーカーには患者の秘守義務があって、ノーコメント。だから名前はまだ知られていない。入院治療代踏み倒しは犯罪だと思うがどうなってんでしょう。ロンドン警視庁は謹慎中だし、…IDを隠滅した男だから当然パスポートはドイツ大使館が代わりを発給し、親元へ帰してあげる親切さ。事務手続きとして当然といえ釈然としない。

●射殺テロリストは無実のブラジル青年
殺されたブラジル人は独立調査委員会の記録が漏れてロンドン警視庁のお粗末な指令系統がバレました。行動からして怪しいところのない無実の通勤客を、目撃者情報から同日コラムに書いた:警察官の過剰反応、射殺は処刑的な行き過ぎ。http://homepage2.nifty.com/lite/hard_column/no_nippon713.html

明らかになったデイテールが間違っていたが要旨は当たりました。公表がすでに細部までウソとはおどろき、冬ジャケツでなくジーパンと揃いの軽いものだったとか、車内で読む新聞をもっていたとか、ずっと歩いていて地下鉄へは自分の磁気定期でちゃんと通ったとか、すでに座席に座っていたところを5発でなく7発撃たれたとか、マフィアの殺し屋だってそこまでできないような。

イアン-ブレア警視総監は知らなかった、丸一日無実の情報があがって来なかった、よって辞意はないと開き直っている。さても強気ですがいつまで耐えられますか。乱射されたのがアメリカンだったらもっと神妙で礼を尽くします。無感覚に札束で遺族を叩いて黙らせるようなことはしない。が、ブラジルの両親へは15000ポンドの官僚通知を英文で送りつけた。親はブラジル語しか解らないのが判らんかい!

予想があたったコラムはまだあります:8月14日、ガザ撤退は順調に進み、その間ハマスの攻撃はない。これはメディアが暴力衝突必至と焚き付けるので反論、撤退実施前日に書いた。地下鉄テロの犠牲者を出した初回と2度目の接点はない。愉快犯のコピーテロ、これは掲示板#2098>ジョーダンするな<でひと言。(了)

後日記:正体を明かしてバヴァリアの村に帰ったピアノマンの名はAndreas Grasslアンドレアス・グラスル、村はプロスドルフ。
バヴァリアの田舎といっってもテレビもラジオもあるだろうに、お父さんのヨゼフさんは気がつかなかった。息子がフランスに行ってから音信不通だったそうだ。母さんと妹が二人いる。みんな気がつかなかったのか。村中が知らなかったわけでもないだろうに、謎のピアノマンに謎の村、ですかな。身元発見に使ったお金が数百万円。『せがれが迷惑かけまして』くらい言ってみろ、お父さん。



Pnorama Box制作委員会

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