安達正興のハード@コラム

Masaoki Adachi/安達正興


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日本帰省日記 (18) 北村信明研究会
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( 2017年 2月 21日
曜日)


●「北村信明研究会」
長崎から戻って、中二日を休憩とショッピングに、家内は昔の同僚を訪ねる。15日は、近代の埋もれた書誌を掘り起こす運動をされているNPO法人フィールドの堀内保彦氏が、拙子の帰省中に「北村信明研究会」の例会を奈良大学で開けるようにしてくださった。で、15日の夕べ、出席すると、会場の教室に20名ほどの近代文学の研究者を中心に盛況である。

拙子が近代奈良の人物に関して本を出し、ソースに北村信明氏の著作、写真から大いに学んだことで、この研究会に呼ばれたのであるが、拙子のようなアマチュアが面映ゆい、汗顔の至り。


↑ 北村信明著「奈良いまは昔」に沿った形で、22016年、奈良大学博物館
に於いて展示会が開かれた。そのパンフレットの表紙。研究会の成果である。

●奈良大学図書館にある「北村文庫」
「北村信明研究会」が立ち上げられた経過について要略しておこう。奈良大学へ遺族の方々から寄贈された信明氏の蔵書、書簡、写真・乾板、音源資料、民俗資料などを「北村文庫」として大学図書館に併設された。整理に着手した浅田教授が「スゴイものがある」というので、奈良の近代における文学、歴史を発掘探求しようと、この研究会が発足した。奈良は神社仏閣だけではないのです。

さて15日の研究会には、「北村文庫」の整理を奈良大学の浅田教授から継承された三石亜由美(国文科准教授)、資料のデジタル化に尽力された藤本悠(地理学科講師)、郷土史や文学部の学生、奈良の書誌でおなじみの倉橋みどり、写真館・道場軒の三代目、名古屋か出席された教授、NPO法人フィールドの堀内保彦氏、ほか各氏がおられた。

●直裁な質問を受ける
浅田教授には拙著の資料集めの際、滅法なお世話になっているのにお会いするのは初めて、話し上手で豊かな白髪の紳士である。出席者自己紹介の後、浅田氏は拙子に「奈良に生まれ育ったいうても、49年いまも外国に住んではりますわな、なんでまた奈良の人物発掘なんかする気になりましたんや、何が理由ですかいな、どうやって調べましたんや」と尤もなことをズバリ糾された。また私の方が安達さんより一つ下ですわ、だそうだ。

しどろもどろに答えました。曰く、退職後ヒマになると「生地への追想」が膨らみ、「ヒマ潰し」もありまして・・。ネットの国際電話は市内電話みたいなものですから、当地から電話取材と、帰省時に図書館通い、現地に行ったり、インタビューさせてもらったり、締め切りのない道楽ですからなんとか……。

話し合いの後は親睦会、ドリンク、すしや温かいたべものが用意されていた。こういうところは世界共通である。






Pnorama Box制作委員会


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