安達正興のハード@コラム

Masaoki Adachi/安達正興


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日本帰省日記 (6)
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( 2016年 12月 18日 日曜日)


●11月6日、広島へ

行先は30日に切符を用意した日程に従って、6日はまず。京都から新幹線で広島へ。

広島へ来たのは、家内が原爆記念公園と、資料館を見たいとの希望で立ち寄った。オバマに触発されたからでもないが、できたら生涯に一度は実地に見聞しておくに越したことはない。で、広島駅に着いた日はホテルまで近いが、スーツケースなどがあるので、どうしてもタクシーになる。ホテルからは、JRパスが有効な市内循環観光バスで回る。このシステムは家内が事前に調べて知っていた。

広島滞在中はどこから乗って、どこで降りても無料というからありがたい。15分から20分間隔で両方向からくるので、やや待ち時間が長い欠陥があるけれど、無料なんだから文句は言えません。乗客はどうやらJRパスを利用している外国の観光客ばかり、中国人が多買った。

で、原爆ドームの近くでバスを降りて、資料館の方へ。家内はこの原爆ドームをはじめて目の前にしてすこぶる感慨深いようすである。なかなか立ち去らない。川辺で児童たちの歌や演奏などイベントをやっていた。平和な風景である。

資料館は人が混雑するほどの見学者、家内はゆっくり一時間半ほどかけて一巡した。途中、ヴィデオなんか見ておりました。拙子はここを見るのは4度目だが、ジックリ見ないまでも原爆の惨禍はわかっているつもり、と自分に言い聞かせている御都合主義でいつも早周り、出口付近で家内のあらわれるのをゆっくり待つ。   

外へ出るともう夕方、急に寒くなったようだが、バスがなかなか来ない。半袖の西洋人らも寒そうだ。ジット植え込みl腰掛け、我慢して待つこと15分、暖かいバスに乗る。ホテル近くで降りたものの食事する適当なところが見つからない。近くのコンビニでパック食品をチンしてもらい、りんご、ミカン、イチジクを買い込み、ホテルの部屋で食べる。家内は大変喜び、これは病みつきになりそうだ。

●11月7日、宮島へ
朝はゆっくりしてJRで宮島口へ、座席指定がない鈍行なので出発時間を気にしなくて良い。宮島口からのフェリーは3便あるが、JRが運営する船便ならJRパスが利くので無料である。見ているとほとんどの客がこの船に乗る。すなわち外人旅行客、バックパックの若者が目立つ。

拙子は宮島があまり好きではない。行儀の悪い鹿がうるさく、ロープウェイで弥山に登ると暴力猿がいて、戻りを歩いて降りると、真っ黒で大きいハシブトがギャーギャー威嚇するように見張っている。しかし、今回は観光行政を見直したのか、鹿数が減って観光客に纏わらなくなった。

家内はゆっくり平らなところならかなり歩ける。厳島神社を一周できて、来た甲斐があったと喜ぶ。途中、言語からわかるイスラエルの団体客一行がいて、ガイドはうまくない日本語を話す不良イスラエル人。この傍若無人の男が周りの日本女性に始終ちょっかいを出すわ、高島田をゆった結婚式の花嫁をゲイシャ、ゲイシャと大声でしゃべったり、不愉快だな。こういう時日本人は愛想笑いを浮かべて、嫌悪を見せない。無言でムッと抗議の意思を見せると良いのだが。

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 頃は満ち潮、大鳥居は美しく海に浸かっていました。

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 厳島神社の回廊を回ったところにある「一根八本の松」。一向に枯れる様子もなく、剪定もされている。全国津々浦々、神社の植木職人は名人を擁している。

帰りは同じ路線では味気ないので、宮島から広島市内まで高速フェリーを利用、四国の影が見え、瀬戸の島々が美しい。なのに、グループ客とおぼしきき皆さんは勿体無雲、疲れてぐっすりお休みの様子。快速線は広島湾から本川に入り、幾つもの橋下スレスレを注意深く抜ける。平和公園の先を回って持とう元安川の桟橋が終点。便利である。

夕食は広島らしくお好み焼きと鉄板焼きにする。家内は以前あまり好きでなかったお好み焼きだが、今や作法など気にしなくなった老女である。拙子は酒類を禁止されている体調なのでいつも炭酸水だが、食べる量が増えつつある。たらふく食べて今宵は満腹なり。






Pnorama Box制作委員会


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