安達正興のハード@コラム
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日本帰省日記 (5)
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( 2016年 12月 12日 月曜日)
●11月2日 ●12月3〜4日 通称「千円散髪」とう理髪チェーンをご存知か? これがイトヨーの閑散たる上階に例外的に流行っている理髪店がある。家内も経験のために一緒にここでで頭を刈ってもらう。とにかくヨーロッパでは見たことがないシステムなので、家内は感心することしきり。 ●12月5日、佐川美術館
来てみれば人影まばら、駐車場は閑散としていた。そんな場所に一目するデザイン、透明感のある水庭に浮かぶように設計、四季の借景をイカした和風鉄筋の美術館がある。佐川急便40周年記念に建てたという。当時の社長栄一が金に糸目をつけずにつくった大美術館である。 アプローチは地下に降りる。そこは水底の下にあり、待合の所からガラス越しに空が見え、水底の水が半円状に流れ落ちる仕掛け。いくつもの大小茶室があって、一階に上がると数十人の茶会ができる大茶室の前にあれは彦根山か、一面に景色が見える。最初は誰もわからなかったがガラス越しなのですな。それでガイド嬢に二重ガラスですかと聞けば一枚ガラスという。じゃ、冬に結露するのですか。いえ床と天井から暖風が出るように待っています。なるほど、天井と床のガラスの間に細いスリットがあった。夏にカーテンはというと、ガラスから少し離れた茶室前に、電動式で上げ下げするスダレを用いる。内装の石は全て真っ黒なジンバブエ・ブラック。花崗岩であるが、それは別に不思議でなく日本の石材業者は、アフリカ産、中国産など世界中から買い付けている。ただ、ここのジンバブエ・ブラックは巨大である。10m x 3m x 2mくらいのをふんだんに使っているので、それがガイド嬢の自慢だが、アフリカでの陸運と喜望峰を回る貨物船、並みの起重機では追っつかないだろう。いや客観的にはすごいもんだ。 しかし、かようなところの茶室ガイドをする人はどうもお高く止まって偉そうにして降りますな。考案設計したという当代楽吉左衛門をあまり褒め仰具ので鼻につく。見学する方も我々以外は妙に畏まっていて面白くない。 美術館は平山郁夫館、彫刻の佐藤忠良館、楽吉左衛門の陶芸展示室を常設、栗和田社長はなぜか拙子の好かない作家ばかりを集めている。特別展示室では「三蔵法師展」をやっておりましたがこれはじっくり拝見させていただいた。 |
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