安達正興のハード@コラム

Masaoki Adachi/安達正興


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日本帰省日記 (4)
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( 2016年 12月 10日 土曜日)


10月31日●佐紀町の家にて


拙子と家内が帰省中に居候する家には、決まった時間に野良猫4匹が食事に来る。
家の主婦は、つまり拙子の妹だが、野良猫や野良犬の保護と里親探しをするヴォランティアを長くしている。それだから、いつも犬や猫がいたが、今は誰も貰い手のない老いぼれの雄ネコの黒猫「ヤマト」がいるだけ。写真のガラス戸の内側、部屋にいるのがその「ヤマト」である。

自分が何をしたいのか判らないこのボケ猫は、20年以上飼い猫として住んでいる。昇天するかと歩けないほど弱った時、獣医さんが「もう少し生きられるでしょう」と注射してから、動き出してもう半年近くになるらしい。鼻は効かない、すぐ前しか見えない目で、フラフラ歩くが、ほとんど洗面室の隠れ物入れに潜んでいる。野良猫たちは、餌をもらう家の猫だから遠慮してこの老いぼれを立てているという。

ガラス戸の外にいる4匹は、朝の餌を貰いにどこからともなくやってきて、それぞれの食器にねこの餌を貰う。食べ終わるとどこかへ消えて、また夕方に4匹が揃うという規則正しい生活ぶりである。もちろん、避妊手術した野良猫で、名前がついている。どれもこの辺りの猫の顔だが、右後ろはとよそからきて住み着いたらしく毛質、容貌、体型が狸にそっくりなので、「タヌキ」と呼んでいる。ボスではないが喧嘩は一番強いという。

この4匹が行動を共にしている一団は、近所の人がえさやりをしていたのだが、近隣から苦情が出たので、角地で、どこからも苦情が出ないこの家でえさやりをすることになったそうで、一昨年くらいから毎日来ている。が、絶対に言えうちに足を踏み入れようとしないし、拙子がガラス戸を開けると、サっと逃げてゆく。

さて、拙子がいる間による冷え込むようになったので、この家の主人が、毎年のように古い大きな犬小屋の中にあるそれ用の電熱灯をつけ、新しい毛布を敷いて置く。夜4匹が寄せ合って主のいない犬小屋に入っている。

●ゴイサギ


家の裏、瓢箪山古墳から山陵町(みささぎちょう)へ歩いてゆくと吉堂池(きちどういけ)という中にあぜ道が横切るため池がある。南側の下吉堂池とい呼ぶのかがあり、そこの関に常々、1匹のゴイサギが佇んでいる。家内はこんなに大きな鳥を見たことがないので、びっくりした様子で写真を撮りまくっていました。
写真では光が当たって白いが、実は青っぽく、しかも汚れた感じ。この辺り、特に水上池は白鷺サギの飛来地で、ゴイサギも珍しくない。水鳥が休む一本足の姿勢で、ジっと立っている。池のヘリを回って正面から見ようとするが、横目で人間の動きを監視しているのか、常に横がをしか見せてくれなかった。止まっている鉄柵は立ち入り禁止になっていて、そのことをよく知っているのか、人間が池のヘリを歩いても悠然と突っ立ている。

●猿沢池

10月の末日というのに、芝生も池縁の柳も緑である。気温は20度近い。
汚れた水も景色を写して鮮やかに見える。気候変動であろうが、暖かいのが無性に嬉しい。

11月1日●同窓の友人と六甲山へ

左から洋服の大手創業者の末妹Tさん、六甲山中このダム池を工事を監督したKO君)、古都の写真でプロのKさん、腰骨手術から3ヶ月で京都から駆けつけたTさん、当地度案内にお世話になった宝塚のOさん、右端は奈良奉行与力の末裔、硬骨漢のO君がいる。

山を降りる途中の展望地より少し望遠で。
なお、写真の日付はノルウェー時間なので、日がズレる場合が多いのであしからず。






Pnorama Box制作委員会


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