安達正興のハード@コラム

Masaoki Adachi/安達正興


------- ----------------------------------
日本帰省日記 (3)
------------------------------------------
( 2016年 12月 6日 火曜日)


●11月1日、晴れ
中学の同窓生7名で六甲芦屋の「奥池」へドライブする。今年は同窓会がないのだけれど、折角だからとKO君が計画して、有志で集まることになった。近鉄奈良駅前のレンタカーで、8人乗りのミニバスを借りて、KO君が全行程を運転してくれる。

KO君はまず多聞町のO君を家に迎えて、我々一同と新大宮駅で朝8時半に待ち合わせる。待ち合わせ場所には個性3人と合流、うち二人は大阪と京都から駆けつけてくれた。朝の早い人は元気である。

時間通りK君のミニバスがやってきた。6人揃って目指す六甲の奥池へ向かう。すぐに高速道路にはいるので2時間かからないと、K君は自信新たっぷり。ところがそううまく事は運ばず、高速の乗り換え口などで、もたもた、行きすぎて、次の出口で戻ったりする。で、宝塚で落ち合うKAさんとの約束時間が過ぎてしまったが、宝塚はまだまだ先だ。時間に現れない我々を心配素いいたKAさんから電話で、どうしてるの、いまどこ?と聞いている。で、今どこどこだから30分でつけると思うと詫びる。

だが、KO君はまた道を間違えたのですな。現役なので頭はしっかりしているが、車中の賑やかな会話によって、標識を見る目が鈍るらしい。カーナビで走行しながらでもこれだから、と思いきやまた出口を見逃して、我々が、アーと悲鳴をあげたときは遅かった。これでまたもう1時間フイになってしまった。案の定、カさんからまた電話。平謝りに謝って阪急宝塚駅についたのはもう11時近かった。

宝塚に住むKAさんは、柔和に怒った風は微塵もない。見事、上手に歳をとられました。

●宝塚歌劇
あれは中1の頃だろうか、姉に連れられ宝塚歌劇を見に行ったことがある。川横を歩いて宝塚遊園地に、そして歌劇場に入ったのだが、何の出し物か、西洋の王子とお姫様の物語だったと思うが記憶は朧。しかし華やかさに幻惑、異常に心が昂ぶった体験であった。

有馬温泉には何度も、最近も来ているが、六甲の頂上に来たらここは神戸市内からケーブルで上る頂上とは違うのですな。ま、六甲駅からの上がり口だから違って当たり前、展望台はさすがに寒く、言われていたようにコーとがいる。セルフサービスのレストランで各自昼食、何とかカレーが暖かくて美味しかった。

●「六甲枝垂れ」と見「晴らしの塔」
鳥の巣を逆さにしたような巨大なオブジェと中に岩崎横張した板で八角と見える塔がある。拙子は下知識がないもので知らなかったが、これが有名な「六甲枝垂れ」というものだそうです。蜘蛛の巣城みたいだな。
入場料を払って中に入って見たが、別に何もない。ただ螺旋状に登って塔の中は階段である。エレベーターがないいんだから、我ら老体はパスする。別に無料の見晴らしの塔というのもあるが、こちらはもっとキツイ階段である。普通なら苦もなく登る拙子だが、肺を患っているので息切れがしてダメだ。
 


こんな写真が撮れるそうです。(観光サイトより)

●宝塚ホテルでコーヒー
地元のKAさんは良いところを知っている。宝塚ホテルでコーヒーを飲む。レストランは6階にあって、たかがコーヒ一杯でもゆったり、豪華な器でケーキがついてくる。いいもんですね。硬派で市の生徒指導教育委員だった多門のO君だけは胃を壊して暖かいミルクを飲む。酒なら胃は喜んでくれると言いつつミルクをすすっている。

多門町なら与力の居住地だ。代々住んでいるなら、君んとこも与力の家系。家に槍なんかないかと尋ねると、そうだという返事。槍はないけど刀は何本かあって、ピストルもあった。実際に殺傷に使われたのは気色いいもんではないので、親父が大阪の親戚に譲ったので今はない。という。それだからこのO君はニラミが効く。ヤーさんが道をあけて挨拶する話は本当なのである。

●世界を股にダム建設のKO君
そのあと現役KO君が若い時に監督したという六甲山中のダム貯水池を見学、ひとしきりダムの形状、特徴やら工事について講釈を受ける。こういうのをこの辺りに3箇所作ったという。その後はODAの以来で、インドやマケドニアでダム建設に携わり、今も現役社長で頑張っている。なかなか威勢がよろしい。

本人曰く、俺は上背があって、声もでかいので、開発国の仕事では押しが聞くんだそうだ。だからもっと優秀な技術者でも、見てくれがこじんまりしてるとバカにされるんだそうだ。
フームそうか、意思がうまく通じない世界では、体格と堂々としている者が、頭脳明晰でgentleな者より尊敬されるという。残念だが事実ですね。拙子は小さくて見てくれも悪いが、仕事にも生活にも公平に見て支障がないのだが……マケドニアやインドではバカにされる予感がする、初対面なら確かな予感がするな。

ま、そんなわけで大変楽しく、女性方は芸能界のおしゃべりが止まらない。これにはこちとら皆目ついていけませんでした。奈良に帰ったのはもう夜の9時になっていた。KO
君、ずーと運転いただいてお疲れさまでした。






Pnorama Box制作委員会


HOMEへ戻る