安達正興のハード@コラム
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奈良零れ百話・春日山原始林
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( 2016年 10月 6日 木曜日)
●春日山 平成22年ごろ、長慶石造物を探して鶯の谷歓喜天から山道を南へ登って行くと、人気のない作業場のようなところに出た。戸外に鉄の五右衛門風呂が置かれていて、懐かしくそ眺めていたら、バイクの乗った営林の人らしい作業服の男性が南から上がって来た。いきなり「どうやって来られたのですか、ここは立ち入り禁止なのですが」と慇懃に注意される。「歓喜天から登って来たんですが、禁止の立て札はなかったですよ」。すると「ああ、あっちには禁止札がないですね」と苦笑。 ドライブウエイの方からは立ち入り禁止になっている由。ここは枯れ木を粗く製材してトラックで運び出す時に使われる宿舎と作業場なのですが、普段は無住ですから、浮浪者が住み着き、焚き火をして危険なので見回りにきているという答え。公園事務所の人でした。 ●光明皇后が春日山中の高地に寺を建立 他にも、豊臣秀吉が一万本の杉の苗木を植樹している。その前に秀吉は方広寺(奈良の大仏より大きい大仏を鋳造し祀った。焼滅)を建立するにあたり、春日杉の巨木を入り倒した。方広寺が焼滅したのはバチが当たったと思ったか厄除けに植林したのである。実際、春日杉の植生分布は400年前の秀吉の植樹によるとする学者が少なくない。 ●「古都奈良の文化財」として |
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