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奈良零れ百話・大将軍と言う地名
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( 2016年 6月 12日 日曜日)
●京都にある地名ー大将軍
大将軍と言う地名は京都、滋賀に多く、大阪にもあり、姫路の駅名にもあった。京都上京区には同名の学校もあるそうで、由来は、同地にある「大将軍八神社」とされる。八神とは中国の陰陽道(おんみょうどう)における鬼神の八将神のことで、その中のひとりを日本の陰陽道では「大将軍」と呼び、陰陽道を代表する暦と方角の吉凶を司るとされる。時代とともに剣を持つ憤怒の神将像を祀るようになった。 もとは桓武天皇が平安京を築くとき、厄災のない方位を陰陽道によって決定したというので、京都には忌の方向に「大将軍八神社」を建て、厄除け神社としたのである。 現在でも、家を建てる時、ビルを建てる時に方角は良いか、占い師に見てもらったりするが、神主さんがお祓いすればそれで済むようになった。くだらん! 地すべり、洪水の時前調査こそが重要なのに。 ●奈良にもようけある地名ー大将軍 大和郡山市大江町、大和郡山市美濃庄町、安堵町東安堵、斑鳩町法隆寺、天理市櫟本、田原本町保津・十六面(ホツ・ジュウロクセン)字大将軍、大宇陀町迫間(サコマ)、宇陀市榛原雨師、宇陀郡御杖村(ミツエムラ)土屋原、西吉野村黒渕大字宗川野、吉野郡天川村五色、川上村武木、奈良市四条大路。その他、ダイジョグン、ダイジョウゴという地名も幾つかある。また、櫟本の大将軍神社に近い石上(イソノカミ)に大将軍池というため池がある。 なお、征夷大将軍は、平安初期に蝦夷征討のため派遣された遠征軍の総大将に始まり、鎌倉幕府の将軍を指すようになった。これら歴史上の将軍を祀る神社は多々あるが、地名にもなったのは少ない。 |
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