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家井戸をゴミ捨てに使った人
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( 2016年 1月 10日 日曜日)
●各家庭で井戸が使われていた頃 戦後の昭和中頃、人口が10万人に達すると、井戸の水質が急激に悪くなったように思う。家内工場の堀穴排水が地下に染み込み、地下水を汚染したためと想像している。 ●使われなくなった我が家の井戸 そのうち、井戸の中に長男が小さいころ使っていた毀れた三輪車(彼は戦前育ちなので玩具類を与えられていた)を見て惜しがったものである。漸次、粗大ごみが放り込まれるようになり、油が浮く井戸になっていた。 誰の仕業かというと、もちろん拙子の母である。この人は前にも書いたが神罰の祟りがあるという宗教観が全くない人ですから、井戸を埋める前にお祓いなどしません。むやみやたらとゴミ収集に出せないものをポコポコ放り込んでいたのである。鶴瓶や井戸囲い、井戸屋根もとっくに井戸の中、最後は土を入れて平になっていた。拙子の小学上級生の頃である。 ●家庭内の事を互いに相談しない夫婦 ●失われた市内の井戸 現在は家も裏も印刷工場になっていて、昔この下に井戸があったなどと社員の誰も知らないだろう。家井戸の時代は遠くなった。 |
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