安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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急性肺炎
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( 2016年 1月 9日 土曜日)


体調不良のため長らくコラムを休みました。前回は昨年の12月27日でシタガ、この時すでに「急性肺炎」を得体の知れない肺の疾患のうえに併発していたとは知らなかった。

●風邪?インフルイエンザ?
12月20日から、年末年始をオスロ郊外の娘宅で孫どもと過ごすため、ベルゲンを出ていた。クリスマスの前夜24日から、悪寒がして、風邪かな? で、テキメンに効果のある日本製の風邪薬を飲んだのですが、今回はあまり効き目がなく、症状からインフルエンザと考えて、熱さまし鎮痛剤で押さえていたのですが、一週間経っても治る気配がなく、おかしいな? 

ひどい咳が昼夜続き、ずっと寝込んでいた。無理して起きて孫どもと混じってはまずい。食事に階段を上がるだけでゼイゼイ息切れする。一週間が経過した12月30日、小康を得て、地区の救急医療センターへ出かけられそうなので、とにかく救急医療センターへ電話する。

電話はまずオスロの救急医療中央センターに通じ、ここで医師に病状、病歴など色々聞かれるが、同時に個人番号で拙子の名前、生年月日他が明らかな上、国立医療機関として、拙子の病歴もケンエツできる。さてその医師から、拙子のいる地区の医師に連絡、程なく電話を代わった地区の医師と話し合っていると、家まで出向いてくれるという。

●救急医のサービス
ありがたい。この地区のセンターは10数人の医師と、その倍ぐらいの看護婦事務員が詰めている大きなところ。前にも痛風が突然激痛を再発した時に行ったことがあるが、来たもの順なので、1時間以上は待たされるのである。来てくれるとは親切な医師だ。

夕方、救急医の青いランプをつけた車が到着。診察の傍ら運転手兼助手が、血液、血圧、脈拍など規定の検査をする。60代のベテラン医師は聴診器で即座に「急性肺炎」と診断。病院性のバクテリアではないので、すぐ治りますとペニシリンを10日分もらう。ただ、例の原因不明の肺疾患についてはこのペニシリンでは効かない(と思う)ので、ベルゲンでしっかり診療してもらうよう(1月11日に呼び出されている)と言って帰って行った。

名前で拙子が日本人と判ったのか、「今度会うときは元気にコンニチはと挨拶しましょう」と握手して親切な老医師だった。

●急性肺炎は急性に快復
6時間ごとに呑むペニシリンの錠剤は、一錠ごとに体がラクになる。何十年もペニシリンには疎遠だったことが良かったのか、効くものですね。1月5日に40分の空路といえ、娘宅を出てから我が家まで車、空港電車、また車で4時間近くになる。全然疲れずに戻れました。あの医師が言ったように、以前からある肺疾患は良くなる気配も見せず、しかし咳で伝染しない、非結核性、ガンのような悪性ではないことがはっきりしているので(それで昨年秋の日本旅行が許された)普通に出歩くのに困らないので、今日は気分転換に新年セールスに行ってきました。

●空気汚染、車ナンバー規制
このところベルゲン市内は雨風なし、日中も零下で晴天、無風状態が続いているため空気汚染が進んでいる。と言っても100mの中腹では晴天で、下界でも視界が悪いなんてことはないのですが、初めて市内を走る車には偶数・奇数ナンバーによる規制が始まった。拙子が病院に行く11日はあいにく家内の車が使えない。で、家内が病院に電話して「タクシーで行くことになるが代金の払い戻しはOKか」と尋ねると、我が家の車で構わない。ポリスに止められたら病院からの召喚状を見せればオーケーですという返事。命と病人は車番号規制に優先するか、なるほどね。






Pnorama Box制作委員会


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