安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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帰省アルバム・3
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( 2015年 12月 2日 水曜日)


●東京見物
空いた時間を利用して、ずっと以前から一度乗ってみたかった東京都内見学ツアーバス、2階がオープンになっているハトバスに乗りました。
ホテルで「お上りさん用の観光バスはどこから出ますか」?と聞くと、東京駅南西口から出発するとのこと。何地下鉄で二駅だ。早速行ってみると、浅草雷門に降りて歩いたり、東京スカイツリーに昇るコースは所用6時間と言うではないか。それはムリ。で、バスから降りない1時間コースに乗り込んで、たくさんの中国からの観光客に混じって窓際に座る。気分はウキウキ楽しいですな。


お上りさんよろしく東京見物ハトバスに乗る。

空は透き通るように青く、9月末というのに20度、そよ風が心地良い。雷門手前の通りは仏壇屋が延々と軒を並べていて、それが全て北向き側にある。なぜか、太陽の光で仏壇の塗りが褪せないためと、ガイド嬢の説明を待つまでもない。しかしこの実態が日本の宗教事情を反映している。この国には創価学会など神仏系の新宗教が盛んになっても、この仏壇通りを眺めながら、キリスト教の拡張やイスラムの入る余地はないだろうという感慨にふける。

雷門なんかは前の通りを通過する一瞬だけ左に見えたが、まあなんという人だかり、あの中に混じって歩いてみたかったなあ・・


上り下りの観光ボートが行き交う秋の隅田川。


ハトバスはスカイツリーのぐるりを360度、いろんな角度から見せてくれるが、さして面白くもない。ただ高いだけが取り柄の鉄骨タワーに拙子は興味なし。しかし東京の空はあくまで碧く、嬉しい限り。

●国立新美術館
黒川紀章の設計とあらば見てくるべえ。お上りさんとして一見敬意を表せねばと行ってみると、日展が開催中。これはパスして企画展の「ニキ・ド・サンファル」展を見る。すごい量の作品群が広いスペースにぎっしり、拙子の好きなジャンルではないので疲れました。

「スフィンクス」、これは小さな作品ですが、ニキの彫刻公園であるタロット・ガーデンに巨大な彫刻・スフィンクスがあるそうです。

●サントリー美術館
六本木のサントリー美術館で「逆境の絵師 久隅守景 親しきものへのまなざし」展をしておりまして、守景は拙子の大好きな絵師である。お口直しというか、国立新美術館を出て足早に歩いて行く。以前、奈良県立美術館で守景の代表的な「納涼図屏風」と「四季耕作図屏風」を見て、あゝいいなとため息が出た。それで「久隅守景」と聞けば心が踊るのである。
ほとんどの作品をもうらした総括的な展示である。画集で見たこともないのがたくさんあって、しかも娘・雪信と息子の彦十郎の作品もある。雪信はうまい!


夕顔の棚の下でゴザを敷いて夕涼みする家族、久隅守景の「納涼図屏風」、部分







Pnorama Box制作委員会


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