安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


-------- ----------------------------------
帰省中-3
------------------------------------------
( 2015年 11月 14日 土曜日)


●大沼公園
いろいろな人から、今の大沼公園は紅葉の盛りです、とその美しさを聞いていた。朝早くホテルの朝食を抜いて函館駅から」「スーパー北斗という全然速くない列車で札幌に向かう。朝食は駅のコンビニで温かいコーヒーとサンドイッチを持ち込んで車内で済ます。旅の醍醐味でもある。

間も無く列車は大沼公園を抜けるのだが、聞きしにまさる紅葉である。真紅からオレンジまで平らな紅葉の林がいつまでも続き、大沼の湖が神秘的に見え隠れする。これぞ眼福。拙子の生まれ育った奈良の公園には桜もカエデも紅葉もあり、竜田川の錦紅葉はさほどでもないが、談山神社や赤目の紅葉が一番だと思っていた。だが、この北海道の沼地の落葉樹の林が紅葉する美しさ、中に赤黒くありながら鮮やかな深い紅の紅葉がひときわ艶やかで、そんな景色が延々と、歩けば大変な距離だろう。悠久の自然に包まれる想いに浸る。

●冠雪の駒ケ岳
大沼公園を過ぎると駒ガ岳の威容が近くに迫ってくる。列車は駒ケ岳を回るように、大きなカルデラが姿を現し、ちょうど富士山を二つ並べたように見える。すでに中腹まで冠雪していて、凍れる岳は活火山であるだけにさらに神々しく見える。こういう形の山はアイスランドを除くと北欧に皆無である。忘れていた日本の噴火山を間近に見ることができ、これも眼福であった。

●札幌にて
今から50年ほど前に初めて北海道を旅したが、それ以来である。洞爺湖湖畔のスケートリンクで滑ったこと、この線路はそういえば通ったことがあった。あれは春先で海岸線に家はまばらであったが、今は立て混んでいる。千歳空港から札幌までは、ただひたすらに自衛隊のフェンスが続いていたが、沿線全て家が建ち、ビルが立ち並んでいる。北海道に産業が育ったのだろうか、50年前はまだ炭鉱の町があり、りんごや酪農が盛んであった。今は炭鉱が廃坑になり、酪農は赤字経営という。

なのに札幌には高層ビルが立ち並び、北海道大学はビルに埋もれて昔の面影はない。50年前春先に来た頃、あたりは馬糞が風に吹かれて道路は黄色く埃りっぽかった。札幌の旅館で火鉢を入れてくれたが、そんな風情は一厘もない。大都会の札幌に感心する。古い友人が駅近くの一番高いという展望レストランに連れて行ってくださり、札幌を1時間で一周するという贅沢な時を景色と、よもやま話に時の経つのを忘れる楽しい時間を過ごしました。畏友は東京に家があるが、札幌の一山超えた反対側にマンションをお持ちで、この時節、札幌に来ているとのことで、久しぶりに会いたくて札幌に行ったわけである。

あえてよかった。夕方4時の全日空で千歳から次の福島に向かうので2時間あまりの再会でしたが、謹厳な畏友は以心伝心というのだろうか、再会を心から喜んでくれました。やはり来てよかった。景色、自然はもちろん素晴らしいが、人間やはり友と語らうのが一等素晴らしい。






Pnorama Box制作委員会


HOMEへ戻る