安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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帰省中-2
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( 2015年 11月 10日 火曜日)


●函館へ
平城佐紀町の居候宅を甥に車で送ってもらって7時半に出る。5泊6日の旅の着替えなど、リュック一つの旅である。朝、西大寺駅から京都行き特急に乗り、40分で京都駅着、改札をピタパで出てまっすぐに先に緑の窓口がある。予定していたひかりの前のひかりに間に合うと言われグリーン車の座席指定券を函館まで通しでもらう。東京で乗り換え時間は10分しかない。お上りさんなので、ウロウロするかもといったが緑りの窓口の人は大丈夫、乗り換えのはやぶさはホームの近くですという。順調に新青森でも函館行き白鳥に難なく乗り継ぎ夕5時過ぎには函館駅に到着しました。しかし北海道は早く暗くなるので驚いた、

●夕闇の五稜郭
さて五稜郭である。これを一目するために立ち寄ったのだから是が非でも参らねば。観光案内所で聞くと、五稜郭そのものへはすでに遅くて暗く入れないとのこと。ウヘー、で五稜郭タワーなら6時まで入館できるというので、でも今立っている函館駅は西橋にあり、五稜郭は街の中心との由。前もって下調べすべきだが、行き当たりばったりの性格は直らない。市電バスでは間に合わない。タクシーでなんとかいけそうだが、片道が1, 600円くらいで駅前ホテルまで往復すると・・まあいい。駅を出たところのタクシーに乗り込む。

●親切な運転手さん
いい運転手さんで、聞きたいことにうまく答えてくれ、函館市の発展や現状を嫌味なく話してくれる。で、帰りのタクシーはその展望台からすぐゲットできますかと訊けば「待っていてあげます」だって待ち料金がかかるでしょうと問えば「とりませんよ1時間でも待ってあげますよ」というありがたい返事。

で、その展望台にはいり12階だかに上ると、360度に街が広がっている。運転手さんは人口約30万と言ったが、それらしき巷の灯りの広がりである。下に証明に照らされた五稜郭の突き出しがよく見える。

●ここでは土方歳三が主役
ここでは降伏して生きながらえ、政府の要職に就いた榎本武揚より、戦死した土方歳三が主役である。土方歳三とバカの一つ覚えのように勤皇佐幕の殺し屋だった、と拙子は突き放すのだが、純粋な男の生きかたが人を魅了するのだろう。司馬遼太郎の土方歳三伝である「燃えよ剣」を20年ほど前に読んだことがあり、近藤勇よりはるかに優れた人物が描かれていた。売店には土方ものと榎本ものの本が7対3のわりあいで各種置かれていた。また展望台に置かれた銅像は精悍でハンサムな土方歳三坐像であり、榎本と大月の立像ブロンズは一階に置かれている。

精巧なジオラマがあり、ゆっくり見学できなかったが、40分後下に降りてドアの外に出ると、どこからともなく先の運転手さんのタクシーがスっと前に止まった。
ホテルについて3200円とは、やはり40分の待ち料金を取らなかった。いい運転手さんでした。






Pnorama Box制作委員会


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