安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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テレマークを走る
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( 2015年 6月 22日 月曜日


●テレマークを走る
先週水曜日からオスロに来ている。いつものように孫のお守であるが、今回は一番下の子、2歳を過ぎた男の子だけである。7歳と4歳を超えた上の子二人は学校が夏休みには入る金曜日の放課後からパパと一緒にイギリスへ行った。娘である母は仕事があるため、家内がそれがしおも連れて車で出張って来る事になった。

天気が優れず、いつも通るVossまでの道路が2度も崖崩れをおこした。人災はなかったが、降り続く雨が原因であり、天候はまだすぐいれないため、過去一度も利用しなかった、南ノルウェーの山並みを横断するような道路である。ハルダンゲル高原の南端、ハウケリ山を超えるのだが、標高は高いといえ南部の山であり、道路に雪は無い。みぞれが降ったがここまではトンネルを多用して予定時間通りに進んだ。

「景色も新鮮、悪くないね」などと喜んだのも束のま、南ノルウェーの南北に帚のように幾筋もならぶテレマークに入ってからというもの、スピードが出せない。寒村を縫うように走る道路ですから、少し走ると農場があり人家があり、学校がある。とたんに制限時速40キロの表示が出て、そこを過ぎると50キロ、60キロと順を踏む。一番速い所で70キロだから、いつものように国道を90キロ以上で走ってオスロにいくことに比べると、もう目も当てられない。しかも南北に走る山並みを我々は東へ向ってはしるわけで、山を超谷を走り、上って尾根を走り谷を降りてまた東へ山を越えるので、車は上ったり下りたり、蛇行を繰り返してのコングスベルグについてやっと道路が良くなった。さて、この全道がE134(ヨーロッパ道路134号線)、つまり欧州の規定に則した基幹道路なのである。E道路だからといってゆめゆめ信用されませんよう。

●コングスベルグ武器製造社
Kongsbergとは英語でキングズバーグKingsberg、王家の鉱山があったところで金を採掘していた。現在、金は採り尽くされて坑道は博物館になっているが、かわりにこの法規上国営ではないが国が関与する武器製造社があり、世界中にミサイルや米戦闘機の部品を造っている。以前、東芝がロシアへ潜水艦の発する音を小さくする工作機械を禁を破って輸出、そのため米を中心にトーシバたたき、製品ボイコットがあった。東芝機会ココム事件という。このとき、工作機械のコンピューター制御にコングスベルグ武器製造者の技師がロシアに派遣されていたが、なぜか大問題に発展せず、帰国した。北欧微器はスウエーデンだけではないのです。それかあらぬか、ここらオスロ迄はドランメンを経由して一級の国道が通っている。

ま、それはいいが、ハウケリ山からオスロ市てまえの娘の家まで6時間かかってしまった。家を出てから計8時間半、家内は2度とこの道は来ないとプンプンしておりました。それがしは車を運転しないので、ただ畏まって拝聴し同意するのみ。逆撫でするような言葉は禁物である。


補記:前回、大西湯を「コマはん」と呼んでいたわけは、先輩に聞くと「こま湯と暖簾にあったよ。こま湯にちかい小間物屋とは関係ないんちがう」ということでした。陳謝。






Pnorama Box制作委員会


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