安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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日々「新常態」のテロ
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( 2015年 3月 21日 土曜日


●2015年、韓国経済見通し
中国経済成長が鈍化してきたら、New Normal「新常態」との標語で習政権は全人代を切り抜けた。どこかポジティヴに響くところがミソ。こういう子供騙しのつくろい言葉は、野党のない国であるからして可能、これを安倍さんやオバマが言えば総スカンで命取りになります。つくづく中国との外交がおもいやられる。岸田さん、避けて通れずご苦労なことでございます。

●日々「新常態」のテロ
チュニス博物館のテロは各国の観光客が犠牲になり、このところ毎日どこかでテロと名のつく事件が起こっている。しかもテロと地震はいつどこで起きるか分ったもんじゃない。少し前には、同じく観光客を銃撃したエジプト、ルクソルのテロで10人の日本人観光客があった。またアルジェリア砂漠の亜石油施設で各国の技術者たちが殺され人質にとられ、日本人も10人犠牲になった。

地中海クルーズはエジプト政変やアラブの春までは、カイロ、アレクサンドリア、トリポリ、チュニス、モロッコ、マラケシュなど気軽に立ち寄っていたのが、いまでは安全と言われたチュニス、それも迷路のようなメディナをうろついてさえ平気だった。

昨日はイエメンで二つのモスクが連続爆破テロにみまわれ、死者150人を出した。ナイジェリアのボコハラムは学校から生徒を誘拐、境界襲撃をくりかえし、テロの規模は拡大するばかりである。アフリカ大陸にあんな新仕手歩ける場所はないとおもうべし。

●どうなる「イスラム国」
イラクでは米の空爆支援を受けてイラク軍がチクリットを奪還したが、10日以上かかった。次はイラクのISIS拠点であるモスル奪還ですが、ここのスンニ派住民がシーア派主体のイラク軍に反抗てきだからどうなりますやら。

より根深い問題はISISが生まれたシリアです。シリアのISISを叩くことは即ちアサドを助けることですから、オバマはドローン空爆よりほかに手出しできず、本拠地ラッカは手つかずである。で、クルド兵士はシリア内のクルド人を護ればそれでよく、ISISとの戦闘に参加しない。シリア難民は周辺国に200万人、この悲惨な光景を映像で見せられると、ベトナム戦争の泥沼化が軽くみえてくる。(了)

# 明日から4月までオスロへ、コラム更新はどうなりますやら。






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