安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ハルカス苦戦
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( 2015年 3月 8日 日曜日


●阿倍野ハルカス苦戦
「アホと煙りは高い所にのぼる」と申します。地下6階地上60階、高さ300メートルの近鉄さんがぶったてた関西一の超高層ビルである。開店から1年経って「成績」つまり来館者数が目標に達しなかった。4500万人の来客を見込んでいたが二割がた少なかったという。ほ、それがどうした、どうってことないんじゃない? よそ者はそう思うのだが、親会社の近畿鉄道はオカンムリだという。

展望台やホテル、レストランは好調なのだが、入館者は肝心の百貨店を素通りするので、親会社の幹部が百貨店側の経営陣に不満がかくせない。それはもう、昔からあの場所は近鉄百貨店本店でしたから、あのあたりの学校に通っていた頃、毎日ブラツイタものです。一番の阿蘇居場所で、ぜひ欲しいシャツがあれば、有り金はたいても買いました。一緒にぶらついたMさんはTVシりーズ『ララミー牧場』の幌馬車隊長フェイパーさんが着ていた前斜めに合わせるシャツで、前襟をダラリト片方に開けるカウボ−イシャツを買った。サイズがそれがしにあわなくて残念だったが、Mさんはほんとに長く愛用してましたな。

というわけ6階の隅々まで知り尽くした阿倍野近鉄がなつかしい。小生はまだ行きそびれているが、百貨店がメインであることに変わりない。しかし百貨店の売り場面積が地下1の食品売り場に始まって11階まである。これは広すぎてシンドイ。人集めは超ムズカシイと同情致します。

ところでハルカスはてっきり「見晴るかす」からきていると、下から見ても見晴るかす偉容、最上階から「見晴るかす」展望はさぞ・・などと何気なくおもっていたら、実は古語「晴るかす」晴れさせるな)ななんですと。とたんに興味を失った。

●海底では
科学探査でみないのに、1000メートルの海底に観測艇を静めて、撃沈された日本の戦艦を探すアメリカ人億万長者は、アホでなければ余程奇矯な人物に違いない。撃沈されフィリピン海に眠る「戦艦武蔵」発見のことです。おどろいたな、次はマレ―シア機370便も探してあげてよ。

奇矯と形容したが、奇特な仁と言い換えたい。ビル・ゲイツとマイクロソフトの共同創業者というPaul Allen、氏はフォーブス長者番付で51位ですね。で、撮影設備のある無人観測艇を降ろす母船が、TVで見るとザー200人を収容するようなプライベート豪華クルーザーでした。結構な趣味というか、格差社会を憂えるか。しかし第二次大戦の沈没船や、大航海時代まで遡る難破船探しを生業にしている人が大勢いるのですね。

●最高峰エヴェレスト、人糞汚染
「アホと煙りは高い所へのぼる」ではなくてこの場合は「猫も杓子も」なのですが、年間7000人もエヴェレストに登るからには、世界の最高頂も有り難みを失くしました。

登山者が集まるベースキャンプにはなんとトイレがないという。こんな常態で1〜2ヵ月キャンプを張りながら山頂を目指すのだから7000人× 50日として35000のウンチと 35000日× 200ccのオシッコがそこら辺にやりっ放しなのであります。

酸素が薄く寒い場所ですから《糞転がし》もおらず、バクテリアで分解されにくい。糞はそのまんま雪中や岩陰に残るわけです。そこから衛生上危険であるのはもちろん、一喝して進ぜる。「神聖な山をなんと心得る、携帯トイレを携行せよ」!
(了)






Pnorama Box制作委員会


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