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久しぶりにみる世界情勢
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( 2015年 2月 20日 金曜日 )
●ウクライナとギリシャなど
しばらくボーッとしている間に、世界はどこまでいったやら。ウクライナは親ロシアが東部を確保して停戦が今度こそ実現する見込み。それがしの予想と望み通りであるが、ロシアの侵略と国境変更を西側が認めることは絶対になく、経済制裁もそのまま続行であろう。ある国家内での自治独立の反乱は中東や、バルト三国のような旧ロシア領など西側圏外では奨励され、西側圏内に入ったウクライナ新政権では敵視され絶対に認めない。実に主観的で一方的なご都合主義である。歴史はそうやって書かれ創ら浸透して来た。 ギリシャは国民挙げて独善的である。EU支援を義務不履行のままチャラにして量的緩和で経済復興をという無責任な党が政権を得て、でもやって行けないから支援延長を申し出て、もめている。 デフォルトになれば欧州金融機関が損するため、ECは前向きである。量財政出動・量的緩和が大嫌いのメラケルがひとり反対に廻っているが、ギリシャ支援20日の決定がどうなりますことやら。現在のギリシャ人は古代ギリシャの民とは種族がことなるにもかかわらず。西欧文明の発祥という自負があり、芸術、文学、科学、民主主義の元祖たる気分で威張り散らされると手に負えません。 ギリシャなんぞは破産して中国に買われて良かろう、とそれがしが思うのは、中国とてギリシャの人心と政治を牛耳るのは不可能ですから。 ●原油安と電気料金 日本では、原油安の効果で4月に電気代が下がるといいます。大手電力8社が火力発電用石油燃料の下落が、やっと家庭電気料金に反映するというのですが、なんでも燃料価格の変動に応じて費用調整する制度があって、これに準じていわば自動的に決まるらしい。別に電力会社の好意とかサービスではないらしい。 だから有り難うと礼を言うにおよばず、関電は逆に値上げを国に申請していて、燃料安もパーになる可能性があるので関電地域はご注意。 しかし原油安は昨年春のOPEC総会でサウジが減産しないことで押し切って以来、だぶつく原油価格は6割がた下がったのであります。半額以下のここらが底値で動いているが、その見返りが今回は標準家庭で月額60円程度というからバカにしてますな。 もちろん原材料と加工した商品の小売価格がどうなるかぐらいは小学生でも説明できる。とはいえ、割高になった輸入食料品を原材料にするレストランや食品業界が値上げギリギリ小幅に抑えているのにそれでも客は遠ざかる。ガソリン代がたかが2割もならないのはおかしいではないか。ボヤキたくもなるわな。 ●強すぎて頭が痛いノルディックの王国 当地ノルウェーはノルディックが伝統的に強い。強すぎて今年のワールドや欧州大会でメダルの80%近くをノルウェーが占めた。今日は男子スプリントで Petter Nordhaugが優勝、勝ちっ放しのこの選手はデ止水運転(泥水運転?)で事故を起こし、実刑判決をうけているがカムバックした。幾つ目の金メダルか知らんが、ゴール後に手渡された国旗をシンドイとばかり投げ捨てて倒れこんでしまった。国旗をですな、地面に投げ捨てるなんてのは由々しき問題だが、こういうスポーツバカの成金にはこまったものだ。 女子はこれまたベテランのMarit Jørgenが13個目の金メダル、珍しくもないこの頃である。でそのほかジャンプのラージヒルで世界新251.5mを飛んで優勝したのもAnders Fannemel (23)と続くと、他の国々はおもしろくない。試しにあなたの家から251m先がどのあたりか測ってみて下さい。これを弾丸の速さで飛ぶのであるから、それがしには狂気の沙汰、全然尊敬しない。 さて諸外国のTVチームが少なくなり、ニュースヴァリューが捗々しくない。すると大会のスポンサーが減り、主催者側が規模を縮小せざるを得ない事態になろうか。ひとり勝ちなら国際大会の意味がない、毎回最低では参加の意味がない。(了) |
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