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吉村長慶 番外編
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( 2015年 1月 30日 金曜日 )
●まだ見ぬ長慶石碑を探して
拙著『宇宙菴吉村長慶』の目録に約200の長慶石造物をカラー写真で掲載したが、そのなかで既に失われたか、あるいは発見されていない石造物についてもいくつか挙げておいた。最近、寒霞渓にあった長慶石碑がちゃんとあると聞き、今回帰省した機会に小豆島へ一泊して探しに出かけ、言われた場所、誰の目にも容易にわかる遊歩道の脇にありました。これはその一人旅の備忘録である。 宇宙眞神太神宮 吉村長慶刻誌 明治37年 ●小豆島へ 小豆島への交通機関はどうなっているか、神戸三宮から神戸港までバスがあり、そこから小豆島の港手港へ大型フェリーで所要3時間10分で行ける。翌日の帰り便など、それぞれ時間表を照らし合わせるとなかなかややこしい。ちょうど知り合いの知り合いに小豆島の親元に度々帰る人がいて、その人は難波からOCAT高速バスターミナルから高松行きに乗り、終点が高松港でそこから快速船またはフェリーで小豆島へ行くのが一番便利で早いという。なるほど、近鉄難波駅からそのまま地下道で連絡しており、乗り換えなし3時間余り。30分に一本あるので出発時間を気にせずのれるではないか。早くてしかも往復6700円と安い。でこの方法で行くことにした。 高速道路で淡路大橋を渡り、しばらく行ったところでトイレ休憩10分があり、ここは乗用車がわんさと休憩して行く大規模な「ハイウエイ・オアシス」ではなく、コンビニとトイレがあるのみ。10分以上はすることもないのでバス乗客がまいごにならなくてよい。ここで他の乗客に倣っておにぎりと缶コーヒを買いバスの中で食べる。暢気で満ち足りたきぶんです。 この日はあいにくどんよりと雨雲で遠くは見えず暗い。であるのに、対向車の10台に一台しか下方ライトを点けていない。日中でこの暗さだと対向車が最も見えにくい。日中でもライトを義務づけられている北欧なら相当な罰金が課せられるというのに、イケませんな。 さて高松港につくとあいにく池田港行きフェリーが出たあとで、次の便は二時間少々待ち。それでは頻度多い快速船で土庄(とのしょう)へ、1時間あまりと早い。そこからバスで池田港へ、田舎のバスはのんびりしていいものですな。車内から宿へ電話をしておくと降りるバス停で送迎車が待っていてくれた。 頼んでおいた洋室は、なぜか3ベッドが並んでいて、さて、どれに寝ようかな・・であります。部屋から瀬戸内海が一望、雨空でボーっとしているが明日は天気になる予報を信じて風情有り。大浴場へゆくと小生独り、どうやら一番風呂らしく、快適このうえなし。いつもそうですがたまに宿の大浴場を独り占めできるのは万金に価する太閤気分が味わえる。 6時半、夕食に食堂へ行くとそれがしだけではなかった。離れた所に中高年の女性がひとり、携帯でなにやらうるさ型らしい話しぶりに怖れをなし、他人行儀でいることにして、料理が用意された席に着く。千円足らずで鍋ものもついたコースでした。これではたして利益があるのだろうか? 土地の焼酎があるかと聞くと焼酎はないが、地酒なら森國酒造というのが一社あるとのよし。 で、その小瓶には特別に「国民宿舎ふるさと村」のラベルがついており、予想外に旨かった。翌日買って行くべえと寒霞渓の土産物屋さんで見ると、ホテルでの値段の倍だ。どうなってんの?ヤーメタ。(続く) |
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