●年中無休の都会リズム
年の瀬、仕事納めだそうですが、年中無休の店、元旦バーゲンの店も結構あるようです。24時間都市の生活パターンとしては日曜も祭日も活動を止められない宿命にある。
が当地は都会といえどもそこまで需要がない事と、人間と休日は切り離せない社会観が生きていて、保守政権にかわってから商店の日曜開店禁止の法規制を見直したいのですが、野党はもちろん国民の過半数が反対している。日曜にも働く売り子さんが可哀想というわけ。しかし土日の買い物は世界的傾向ですから、いつまで抗えるでしょうか。それがしは田舎暮らしがよい。
●航空機墜落とフェリー火災
年中、いつでも起こるのが事故、インドネアシアからシンガポールへ飛び立ったエアバスがジャワ海上空で墜落した。マレーシアは今年二度目の大飛行機事故です。大型台風で、東南アジア各地で洪水があいついだ大荒れの天候のなか。こわいですね。
一方アドリア海ではギリシャからイタリアへ周航している大型フェリーが火災。これも悪天候で揺れから起こった火災? 救助が難航している。心穏やかな年の瀬は望めなくなりました。
●乱闘国会がなかった今年の韓国、なぜ?
今年の回顧ニュースで12月2日のグルジア国会乱闘騒ぎを見た。久しぶりだな、なんでも年金カットの政府決定に端を発したらしいが、大乱闘だ、棒切れでバシバシ叩く議員もいた。そういえば乱闘国会の本場で世界に冠たる韓国国会はことし乱闘がありませんでした。独裁的大統領であることと、肝心な国会での法案議論が少なかったからか。韓国のゲンキが変な方向へ走ってしまってチト残念。考えてみると台湾でも今年はなかった。民度からいえば起こって然るべきでして、中国や北朝鮮のように議場乱闘が絶対にあり得ないようでは困ります。
●イスラムパロディ厳禁、北朝鮮パロディOK
米ソニーピクチャーズが一転して公開に踏み切った金正雲暗殺のコメディー映画が、大受けだという。単なる荒唐無稽なコメディであって、北朝鮮政府が大真面目に冒涜と憤慨しなてよい。というのが言論・表現の自由を金科玉条にする欧米一般の見方だが、金総書記を崇めない北朝鮮の国民でも、気分は悪いだろう。冒涜だと北がハッカーを動員して攻撃するのも止むなし。
パロディ・コメディのテーマに政治家、イエスキリストが多く、TVコメディアンは聖人をギャグに使うが、とくに問題にはならない。だが、モハメット(ムハンマド)をコメディーにすると報復テロが必至となる。そのためイスラムを揶揄するコメディはハリウッドでつくらない。過去オバマが、モハメットの砂漠生活を雑なコメディヴィデオにしてネットで流した制作者を非難し、制作者や俳優の究明を指示した。併し今回は、ソニーが北朝鮮に屈して公開を取りやめたのを非難し、公開を迫ったのである。
ハリウッドにはワシントンに遠慮して、イスラム首長や中国毛沢東のパロディを製作するガッツがない。しかし朝鮮なら首長暗殺コメディもOKというのは、米の二枚舌である。金正雲もなめられたもんですな。
旧懐にすぎないのでありますが、チャップリンが自作自演したヒットラーのパロディ「独裁者」トーキーこそは風刺コメディの名作でしたな・・・。(了)