まず、日中合意4項目について。二国合意文書というのはそれぞれの思惑があって、介錯が微妙に異なり、国内向け説明で違いがはっきりする。日中首脳会談を可能にした4項目合意でも尖閣と靖国でことなった。合意に真剣に対応、厳守し実行せよ、と王毅が言った。日本側は何一つ従来の主張を変えていない合意だから、厳守、実行とは ンなんのこと?? ま、それほど違うのだ。南沙で困っている国々をがっかりさせました。
●北朝鮮中国からロシアへ、シフト
金正恩が親中の叔父・張成沢一派を粛清して以来、習は正雲(本名)ガキを見限った。あれ以来石油供給をストップしているからかなり長期間だ。いまではロシアが北朝鮮のパトロンになって、鉄道を石油を供給、食料援助や軍事援助、北のミネラル資源採掘権を得て鉄道開設も手がけるという。捨てるうるさ方あれば拾ううるさ方あり。
ところで、北の映像を見ていると、視察やなんかで金正雲が右向くと、全員そろって顔を右へ。金正雲が手を上げればその先へ全員の顔が向く。金が笑えば部下一同が笑い、一歩動けば全員一歩うごく。この国はあらゆることがまともではないのである。政策があるといえばあるのだろうが、サーバイバルの本能を言葉で修飾するだけのことである。韓国を訪問すると言ったかとおもうと些細なことでツムジを曲げてしまった。
●APEC会期中に米捕虜解放、
APECに向けて懲役15年強制労働に課せられた中国系米人宣教師Kenneth Baeと、理由がわからずに4月に逮捕され6年の労働キャンプ送りになっていたMattheuT. Millerを昨日釈放、突然のこと。APECの話題になると考えたとしたら、浅はかなことよ。これ以上の経済政策は受けたくないとの恩着せがましいサーバイバル戦略である。
拉致問題に関しても、テメエ勝手な理屈で日本がよろこぶと思っている。調査結果としょうして出したのは、その昔、夢と希望の共産国に自ら北朝鮮に渡った日本人や日本人妻のここと。これを詳しく持ち出されても、日本が彼らを国費で受け入れるなどもってのほかだ。何百人かの彼ら彼女たちが日本に帰って並以上の援助で生活することがよろこべるだろうか。訪朝結果はボタンの掛け違い、しかも拉致被害者の件は結局すこしも解明されていない。今後出てくるのは捏造しかないが、偽の遺骨はもう使えない。
ただし先の大戦後、北朝鮮でなくなった日本人の遺骨があきらかになることは、拉致問題には二義的であるが、喜ばしい。要は拉致被害者と特定失踪者であるが、明かりが全く見えない。当事者家族に辛い事だが、たとえ10年後でも、国交再開が実現すれば、現地で日本独自の調査ができるのではいか。核兵器を命綱にするような現政体ではどうにもならぬ。 (了)