安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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日韓不仲、雪解けを待つ
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( 2014年 11月 3日 月曜日


●反目のはじまりから決定的離反へ
朝日の記者が教科書検定で「侵略」を「進出」と書き直させた。たいへんだよ」と中韓に注進に及んだと同時に日本の各紙が大々的に報道して、日韓で騒ぎ出した。1982年で、当時の_小平と全斗煥が世論に押されて抗議したら鈴木善幸があやまった。以来、どんなことにも日本政府派劣勢で、韓国の対日姿勢は居丈高に増長し、歴代大統領は支持率が落ちると反日で盛り返すということを繰り返して来た。

極めつけは李明博の暴言『天皇が謝罪しないなら来なくていい』。未来志向で登場した李明博任期末の科白がこれだ。これで日本の世論が一気呵成に嫌韓になりました。これは「韓国大統領7時間の空白」のような些細な件とは雲泥の差、日本は名誉毀損で訴えたりしないが、非常識と下品さに韓流が止まったのである。

●慰安婦で金縛りの大統領
朴槿恵の世代になると、四六九時中反日が主要課題になっていて、女性だからは慰安婦問題で頭が凝り固まった。慰安婦問題では世界の政治家でも、メラケルが厳しく、クリントン元国務長官はSex Slaveと反論はテンで受け付けない。男はどことなく戦地の兵士が想像できるのだが、女性は一直線ですから。ここで引けば大統領の沽券にかかわるばかりか、政策にも支持率にも確実に大打撃をうける。「武士の名折れ」とあちらでは言わないが韓流ドラマで韓国武将・李舜臣なら何というのだろう。とにかく朴槿恵さん歯を食いしばって折れない。

だから朴槿恵大統領が慰安婦問題で軟化するとか、棚上げして首脳会談に応じることはあり得ない。この問題で日本側がほんのポケットからチラっと出すくらいの「ゴメンナサイ」でも見せよう者なら、あちらは嵩にかかってくることが判っているので、当分は条件つきの首脳会談ができる状況にない。膠着状態デッドロックにあるときは、じたばたしない方が良い。「果報は寝て待て」。

わが外務省は中味は皆無でも顔合わせのためにテクニカルな知恵を絞っているが、ムダというより止めるべき。またよくわかっていない米の識者で「日中・日韓は協力すべき」などと思い上がった言を弄するのは日本のケースと同じで親中派に多く、それがしは反対だ。

●韓国経済失速
韓国経済が円安ウオン高のため自動車、電気製品の輸出が落ち、造船は日本に追い越された。スマホはもっと安い中国製に押され、そのうち世界市場と本国も中国製に奪取される。政策金利を2度下げて%2.0にしたが、経済政策はこれだけ。なんとも寂しい政府の対策である。先進国の金利平均からみれば非常に高いが、それでも韓国への投資は逃げるだろう。入ってくるのは中国資本で、済州島が買い占められている。中韓が国交を結んだのはやっと1992年のことです。中国側は、北に遠慮して打棄っていたのを日本とうまくいかない韓国の方から反日共闘で寄って来た。これを習近平がうまく利用して韓国経済に進出したのである。

今の韓国は、それほど落ち目になっても日韓通貨スワップをやせ我慢、延長してもいいなど態度が高飛車である。産経支局長の在宅起訴にしても実際に刑事事件として裁くなら、国際メディアが喚きますから韓国歴史の大きな汚点として定着する。貯蓄の無い国民に内需はジリ貧、2018年のオリンピックは大丈夫か。北と和解したなら、中国は米国はどう出るのか。その前にもしや日朝が国交再開ともなれば韓国はどうするの・・

いまは誠心、前途危うい韓国を罵りたくない。韓国自身が一方に偏らない歴史観を発言、出版できる自由と寛容のある社会が来る日、雪解けの日を気長に待ちましょう。(了)






Pnorama Box制作委員会


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