安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ヴェニスの奇跡(連載5)
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( 2014年 9月 29日 月曜日


位置関係

●乗り合いバスでシルミオーネヘ
ヴェローナ(上の地図ではベローナ)のインフォからシルシをつけてもらった地図の通りいくが、以外に近くない。Hさんは通りの向かいに沢山バスが発着するところを、あれではないかと怪訝そうにいうが、なに、地図ではもっと先にこちら側だ。その地点は地図で空き地のようになっているが、通りはビルがぎっしり。とすると目の前に一つ停留所のサインがあり、観光客らしき人が
大勢待っている。ベンチも何も無いが、よく見るとバス番号も行く先もピッタリ。ばっちり来ましたぞ。だがバスの時間はいい加減だからでしょう、なかなか来ない。それならおっとり走ったことの無いH奥さんを咳かすことも無かったのに。

ここは始発ではないが、皆座れてどっこいしょ、よかったよかった。時刻表によると目的地シルミオーネにはたっぷり1時間2分ある。乗り合わせたイギリス人とだべるが、シルミオーネの先で下車するという。なるほどガルダ湖にくると大小のホテルだらけ、B§Bもある。ここは北イタリアの保養地、白浜、熱海のいうようなところなのだな。乗客が歯の抜けるように次々降りて行く。聞けども未だ先とかもうすぐの返事ばかり。まあ、しかし中心のような所に来るとシルミオーネとわかるので心配することも無かったのです。

●ホテルが決まる
そろそろ5時、まずはホテルを決めなけりゃ・・なんだ目の前に「iは_こちらと」のサインがある。ついてますな。中に入ると待ち列もなく、すぐにお安い所で一泊だけ、温泉に入りたいので施設がちかいところで・・。インフォの老眼おばさんはデータをチャッチャと操作、モニターをこちらに向けて値段などこれでよいかと。おもったよりリーズナブルでHさんも二つ返事でOK. 半島の城門を入り、繁華街を抜けて温泉施設がすぐ近い岬の殆ど先端、Hotel Villa Mariaという。チェックインは下のホテル・コンチネンタルでするようにとのこと、ヴィッラ.マリアは別館というわけ。丘にあるので坂道を少々歩くが、でも悪くないですよ。外で待っていてくれたヴィッラ・マリアの若い女性支配人さんの案内で部屋に入る。それがしは山側景色の無い部屋だが、Hさん夫妻は一応ガルダ湖が見える、小さいベランダもある。

●温泉保養センター Centro Twermale Catullo Aquaria
だが疲れました。7時まで休憩してそれから温泉へ行くということで、冷房をかけてベッドに大の字になった。とたんに寝てしまった。あわてて起きたらもう7時、どうやら冷房が効いて風をひいたかな。でも硫黄の温泉プールで体をほぐせば大丈夫か。タオルと水着を持ってでかける、カメラは置いて来たので温泉の写真はありません、残念。この施設は入場、更衣荷物預け、退出など腕時計型ピタパで出来るようになっている。ゴム草履やバスローブ、キャップなど貸してくれる。施設は日本各地にある人工温泉と似ているとおもえばよい。広い室内温泉や、室内から結ばれた1.5m深い入り組んだプール、噴水ならぬ噴湯や、落湯、バブルバスコーナー、などいろいろある。

プール真中で仰向けに浮かび、周りの照明にううかぶ景色、星空をながめていると、ローマ時代最初の温泉保養地であったといわれるここ、ローマ風呂の繪のように貴族たちが終日美女と戯れたところであろうに。それがしは独りぽつねんと手をひらひら浮いているばかり。水を次回の繪のテーマにしているHさンもしばし仕事を忘れて奥様と睦まじい。

あと湯冷めしないようにサウナに入るが、これが異常に暑い。ヨーロッパのホテルでこんな暑いサウナはありませんよ。Hさんたちも日本より熱いという。なにしろ床も木ベンチもアチッチだ。早めに出る。バスローブのままで食事もでき、バーもあるのには驚かないが、ガルダ湖に面した外庭にもカフエがあり、この寒さで人がいるのにまいった。

一時間半ほどで温泉をきりあげ、硫黄分でツルツルになった肌を大事にシャワーはしない。

もう夜9時を過ぎているが、繁華街の飲食店はよく客が入っている。レストランのウエイトレスさんがちょうどあいた二つのテーブルをくっつけて一段あがった道路に面した席に案内してくれる。さっそくビールで乾杯。ウまいですな、ビールグラスを重ねる。あとは何を食べたか覚えておりません。以下は翌日に撮った写真です。

↓シルミオーネの細長い半島。後ろに見える横長建物が温泉施設AQUARIAの建物。その後ろ、赤い建物が本館コンチネンタルで、私達の泊まったヴィッラ・マリアはその右上なんですがなぜか見えません。今にして思えばケチらず本館にしておけば湖畔の寝椅子で晩酌できたのに・・


↓一階はショッピング、その上は窓が開けられる程度にブーゲンビリアの花盛り。
(了)


↓『スカラ家の城』Castello Scaligeroとか、英語圏で『シルミオーネ城』と呼ばれる半島の岬入口に残る城塞。

上はManfred Heyde氏の撮影、下はそれがし城に上って撮った。朝、人の来ない稜堡の上では淡水湖のカモメが羽を休めている。↓通りを見下ろすと朝はやくから車と人でごった返す狭い本道路。



(続く)






Pnorama Box制作委員会


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