-------- ---------------------------------- ヴェニスの奇跡(連載4) ------------------------------------------ ( 2014年 9月 28日 日曜日 )
●前回補記、ホテル・チプリアーノ 昨日のTVニュースで、金曜日に俳優のジョージ・クルーニー(53)と36歳のセレブ人権弁護士(仕事してないとおもう)のふたりがヴェネチアに結婚式のためやってきた様子を見た。4日間市内でパーティーやら市役所登録するらしいが、お泊りは7星ベルモンド・チプリアーのと紹介、パパラッチがひしめくなか、ホテルのモーターボート。その名もアモーレ号で対岸のホテルへ。 で、それがしムム、再度ホテルのサイトを覗くと、あれー、我々が食べた庭は泊まり客ではない者へのサービスコーナーみたいなもので、全貌はまったくつかめていませんでした。 ↓空から見ると…黄色ワクが菜園を含むホテルの全体、サンマルコが眼前のテラスサイドがある。青腺はわれら3人が停留所からのこのこ歩いてきた道。赤枠が昼食のガーデンレストランで、赤丸のテーブルに座った。ガーデンレストランから本館の様子は全く解らない。ジーパンにポロシャツで入れるいわばお上りさん許可コーナーですね。本来のホテル玄関は真中の埠頭に接する。五つ星と思っていたが世界に数えるほどしかない7つ星とはね。もちろん本館は年中無休でした。 ●温泉地へ一泊旅行 遠い所は早く終えよう、とのポリシーに沿って2に目は温泉地シルミオーネSirmioneへむかいます。が、ここへでえ一泊するのでするので夕方つけば良い。ホテル予約に昨日夜からネット注文したのが返事なし。朝もネットで調べて色々やったのだが、通じた所は満室、レコメンドしてもらったホテルはいっかな電話が通じない。めったやたらと電話したがみな自動応答でコード◯○をおせ、すると次に◯○を押せというが、それがしの携帯では電話の画面から出ないと番号が押せないのでお手上げだ。 愚痴を行っても始まらない。行く先々のインフォで聞いて見ようとあとまわしにしてまずヴェローナへ特急で行く。ヴェネチアからミラノ方面へ向かう特急に乗れば良いので、われらのホテルから歩いてすぐ近くのスメトレ駅から乗車。自動販売機で座席指定3人チケットを買ったのはいいが、全部イタリア語。列車番号、車両番号、座席番号が枠の中に打ち込まれるのが、それがない。この部分は小さく一行に打たれていて、初めて見ると解りにくい。とにかく掲示板とその辺のお兄さんにプラットフォームを確かめて、まだ時間があるのでインフォはないかと探すが鉄道案内のみ、Info.観光案内所はヴェネチア市内に行けと、怒ったように返事する。 この経験はイタリアで普遍的であり気分悪し。さてわからないまま3人席に座って車掌の来るのを待つ。車掌さんは当方の切符を見て車両と座席番号を示してくれたのを、眼鏡をかけてやっとわかった。4両ほど後ろへ移動だ、すみません、すんまへんを連発してやっと指定の座席に来ると、横着に居座っている輩がいる。チケットを見せて「私達の座席のようですよ」と。すると無言でプイと席を立つ。まそういうことがイタリアでの特急経験二回で二回ともありました。Hさン、頼りない案内役ですみません。 ●先ずヴェローナへ ローマに似て蛇行する河に挟まれた一帯にギッシリ詰まった観光都市、サッカーチームで知られる。ヴェローナVeronaの駅から無数のバスが出ていて市内行きに乗る。歩いても20分くらいらしいが、あいにく雨が振りそうなのでバスにした。こういうところの交通手段はHさんの日本語旅行案内書が役に立つ。さて市内についてまずインフォ……あった目の前に。さっそく今夜のシミオーネ温泉ホテルを予約したい旨尋ねるが、予約は市街のホテルしかやっておりませんと丁寧だが紋切り型のこたえ。ラチがあかない。ではホテルの方は目的地シミオーネでやるとして、Hさんの予定にそって広場横のコロセウムを見学。 ●円形競技場 これはローマのものをウンと小型化した遺跡ですが、円形競技場の中央に舞台を設けプラスチックの客席を本来の観客席である階段石のかなり上まで設置してある。だから拝観料払って入ったのに内部は写真になりません。 ↓外回廊壁が残る唯一の部分。 ↓これも有名になった円形劇場での野外オペラ。観光サイトから拝借。 ●ロミオとジュリエット 。ブランド店がひしめくショッピング街を興味なくスタスタ歩くHさんについてゆく。細い横道に入ってロミオとジュリエットの中庭(ジュリエッタの家)へ、人ごみにもまれて進む状態、例のバルコニーに上ってみるほど われら若くはないが、Hサんは絵になる角度をさがして右往左往している。それがしより1.5歳若いが絵に対する情熱はたぎり立っている。休憩がてらスケッチもするが、撮影は2台のカメラで3千枚はくだらない。これを整理して繪の構想を練るのに一年かかるかなというはなし。だから「意志の持続」が最大の命題という。さもありなん。それがしにも覚えがある。 奥さんがピスターチのソフトクリームがいたくお気に入りで、食べながら歩いていると、知らないおばさんがなにやら話しかけている。奥さんは知らない者から話しかけられても絶対に相手にならない。きつくNOで行き過ぎることにしている。賢明だ。が、それがしがちょいと振返って柔和な知らないおばさんに聞き直すと「その美味しそうなアイスクリームはどこに売っていますか」ですと。イギリス人でしたな。で、この前の店でなくてあっちの角の店とおしえて上げる。 ●歩け歩け、ローマ劇場手前まで ローマの野外劇場なんぞはローマ帝国の土地へ行けばいくらでも残っている、たいていは半円形であるが、ここは方形らしい。トルコに二回行ったが行く先々で見てスゴイ建造物だが、もうお腹いっぱいの感じ。しかしここはローマ劇場に臨む手前の橋からの風景がH画家のお目当てであるゆえそちらへ歩く。観光都市ヴェローナは名所への標識が統一されていて、大変わかりやすい。おかげで遠くて入り組んだ路を迷わずPietra橋に来ることが出来た。たしかにいい景色、時代と情緒がかもし出すしっとりとし雰囲気がたまらんですな。 ↓ピエトラ橋から市内方向、東南側の景色。古ぼけた集合民家と教会の鐘楼、旧式の棒アンテナさえなければ中世の世界にまぎれこんだような。 ↓同じ橋から向かいのローマ劇場を望む。実は建設クレーンが空高く立っていたのを消して修正してあります。工事の足場と派白い防護幕のはってあるのが「ローマ劇場」。だとおもう。 歩き疲れて腹がへったので橋を渡ったところにあった中国の軽食店に入る。日本人ですかとにこやか。英語ははなせるというが不充分でわからなくなるとご機嫌斜めになるので相手になのはやめる。ビールは安くてうまかったが、フィッシュバーガーの油が悪かったのか、しばらくはH奥さんがお腹のつかえと胸焼けになやまされる。 さて、中心部にもどって、シルミオーネ行きのバスが何処から出るのか、例のインフォでバス番号とバス停を地図に打ってもらって、時間表を見ると一時間に一本しかない。バス停は10分以内、急げば間に合うというのでどんどん行けど・・(続く)
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