安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ヴェニスの奇跡(連載2)
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( 2014年 9月 24日 水曜日


●日程/行動計画
朝の食堂で、やあやあと再会を喜ぶ。食べながらさっそくこれからの日程を話し合い、それがしが一緒の間に遠方の行きたい所を先に済ませたいとの希望、今日のメインは遠くの「ブラノ島」を訪ねることに決定。日程はまずヴェネチアの玄関ローマ広場までバスで、そこから水上バス(ボート)に乗ってまず「サンマルコ」へ、鐘楼へ上って市全体を眺め、その辺りをブラブラしてから宮子さん、というのはそれがしの妹だが、絶対行ってみたらと推奨されたホテル・チプリアーニの庭で海を眺めて昼食する。ここは予約が必要なので朝、携帯で昼の1時に予約しておいた。そらからブラノ島へ行く日程である。

●水上バス
水の都・ヴェネチアの交通はもちろんボート。乗り合いバスといった風情の船で太い運河や島々をめぐり、細い運河はゴンドラやモーターボート、ヴェネチア本島市内にはだから車がない。初めてのそれがしには日常生活から脱皮した世界に映ります。
↓地中海貿易で財をなした、いわば◯◯商会とかいう個人の館が両側にずらりとならんでおります。いまではホテルに改装されているものが多い。あめん棒のような杭は実物の使われ方を見て解りました。自家ボートの駐車場なのですな。

↓暴走族かとおもいきや「POLIZIA 」水上警察なのでした。ほかに黄色い救急ボートもよく見かけました。

↓水上バスは市民の交通手段であり、出勤する人、大学生、欧州普遍のスーパー(coop生協)で買い物を済ませた老夫婦が朝の空いた時間によくみかけます。後日からはおもに午後市内に出たので、もう超満員、汗だくです。

↓ゴンドラに分乗した観光客。先に出た乗客とすれ違いましたが、めずらしく日本の団体さんでした。風当たりにそなえたのか。一枚多く着込んで用意周到なひとたちだ。

●鐘楼からパノラマ景観
サンマルコではまだ午前中のせいか、鐘楼、高さ100mのエレベーター待ちはことがなく、10分待ちくらいで入れました。出てきた時には長蛇の列、ああよかった。

↓鐘楼(カンパニーレ)。日本鐘楼は鐘撞きですが、きりすと教では風鈴のような巨大なベルを下からロープで前後に振って鳴らす仕掛け。パガニーニのバイオリン曲に「ラ・カンパネッラ」がありますね。和訳すると「鐘」という曲名。建物はどこかアラブ風な装いがかなりある。そして、建物や家具機械類を大事に修繕して使っている。この鐘楼のエレベーターもちと古いタイプでピューと一気に昇降しないのが高齢者にやさしい。この亜真っ青な空を見よ!

↓鐘楼の待ち行列からドゥカーレ宮殿横のサンマルコ広場をパチリ。

↓以下の写真は鐘楼、開口部がある白い部分から四方に最安値級のデジカメで取りました。コラムにはいつも精度を落としていますが、オリジナルはなかなか高解像なのですよ。/

↓赤い逆さU字方の瓦を並べた屋根が三方に延々と続き、一方は島々へ。やはり赤い屋根が・・

↓美しい中庭だなあ。感心していると、「サン・マルコ広場やね」とHサンが言う。それがしは先刻承知のように「さすが美しい」などと。しかし人が少ないのを不審に思うが、下手なことは言わずに限る。
下に降りるとさすがに日照りが暑く、観光客たちは陰側の回廊に集まっていたのでした。世界で初めてのカフェでは何十年来生演奏が津続けられていて、ブランド店がひしめく回廊が広場を囲んでいる。それにつけ、車がないというのは暢気に歩けるが、赤い屋根の下の住人は不便に感じないのだろうか。ま、あっても通れない細い道では役立たずですが。

↓左の島はサン・ジョルジョ・マッジョーレその右の突端からかなりの部分がホテル・チプリアーニ(Hotel Cipriani)でありまして、これが典雅ともうしますか5星の最高級とは知らなかった。鷹揚にすました顔で通しましたが、お里は知れたでしょうな。

とここまできて続き、優雅なガーデン昼食と、ヴェネチアン刺繍の島は次回にいたします。(続く)






Pnorama Box制作委員会


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