安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ヴェニスの奇跡(連載1)
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( 2014年 9月 23日 火曜日


21日ヴェニスの旅から戻りました。ノーマルライフに戻ってコラム再開です。

●初秋のヴェニス
は暑すぎず、Tシャツで快適に歩きまわれ、旅の気分が100%味わえる良い気候です。それにしてもさすが世界の観光地だけあって、観光客でぎっしりです。特に中国グループの多いことといったら、東洋人といたら80%は中国からの旅行者、日本もそうですが、世界中の観光地に中国人廼偉進出が目覚ましい。

ことは当地ベルゲンから経由地のフランクフルトまで、ルフトハンザのビジネス座席に陣取ったチュウゴ奇人男性15人ほどの飲み食い喧噪に、それがしはその直ぐ後ろ、エコノミーの最前列にいたのでまいりましたな。まあ2時間ですからみなさんジっと我慢、本など読める心境ではありません。彼らは大きな声で傍若無人、あと何年経てば「衆人における礼儀」を身につけてもらえるのかな。

で、夜中にタクシーで入ったホテルですが、「つきました、ここ」と言われたホテルにエッとたじろぐ。メストレ区にある裏侘し気な雰囲気。フロントには物わかりの良い若い中国人がおりまして、フレンドリーではありますが、宿泊料金は前払い、念のためパスポートのコピーを取るのがこのホテルの規定ルーチンだから、仕方ないとして、しかしべらぼうに安い。友人H夫妻はこだわらない気楽な人柄だが、なんでまたこんな郊外の安ホテルに決めたのか怪訝におもいつつ、部屋で一杯飲んで寝るべえと、フロントのとなりのバーでウイスキー・ショットを中国人フロント係りに頼む。

●激安バー
はて見渡してシングルモルトがない。じゃJamesonをダブルで頂戴と言うと、ウイスキーグラスになみなみと満杯にして3.5ユーロという。これ、シングルグラスに2杯を入れるんじゃなくてドボドボ・・おそらく普通のダブルの2倍はある。Sどれが信じられない安い値段。これでいっぺんに変心、このホテルは悪くないと揚々部屋に入り、ナイトキャップはいつもの4倍呑んでうなされるように寝た。でもですね。翌日夜は無粋なイタリア人がフロントにいて、同じジエムソンソンのダブルを頼むと、量はシングルの3倍ぐらいで5,4ユーロになったぞ。それでも勿論安いがいい加減なものだな。

翌日、朝食で会うことになっているHさんたちと会う。その前にシャワーの湯がシンクに流れにくく、水浸しであわや室内に出そうになったため、あわててタオルを投げる。苦情を例のフロント係に告げるとメンテに電話して直しますということでしたが、次に使った時も幾分マシになっていたが、やはり流れがわるかった。これは配管システムに欠陥がありそうで、H夫妻の部屋はバスだがやはり流れが悪い。ただ熱い湯が勢い良く出るのでそれはありがたい。

ところで朝食はイタリアの3星クラスのとおり、質素である。Hさん夫妻の言うには、安い飛行機と安いホテルをHIS に委せたそうで、往復は南回り、ドーハ経由で長時間のハードである。水彩画家のHさんはそれがしより少し若く、気力は旺盛で、画にしたい風景を求めて何処へでもでかけるが、目的地への手段や宿泊には金をかける気はないのですな。その点、それがしも同意だが、いつも日本で一緒に会食したり、一泊温泉旅行に行くときは優雅なクラスだったので意外な気がしたのでした。

さて翌日から珍道中がはじまります。どれもパック旅行にはないもたつきながらも愉しい想い出を次回からお楽しみに。(続く)






Pnorama Box制作委員会


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