安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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オバマ、対テロに及び腰
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( 2014年 9月 13日 土曜日


●逃げ腰シリアのISIS空爆
9.11の日、オバマがアイスィスISIS (イスラム国)攻撃に関して重要声明をTV発表すると言うのでしたが、案の定口だけ勇ましいが越しの引けた空爆でおしまい。シリア空爆は時間の問題と先きに書いた。やっと決心したけれど、これがアサドを利するのか、シリア政府の承認なしでシリア国内を空爆するのは国際法のうえで問題ありだが、その辺の説明はない。おそらくアルカイダ系ISISと反目する自由シリア反政府グループ「自由シリアに」武器を供与しながら シリア国内を空爆するのだろう。そのためにはエジプトの軍系新政府と、さらにイランと協調することになろう。
戦争にウインウインはないとおもえ。

●イラクのISIS空爆拡大
イラクのISISを空爆してもシリアに逃げて、いまやその軍勢2万人を超えると推定されている。そこへ空爆だけで壊滅なって言うに易く、地上部隊の投入なしに勝てるわけないですわな。今や米国全体に戦闘地上兵を外国に派遣するムードはそでない。そういう方向へ促したオバマに乗った国民も悪かった。しかしブッシュ以来途切れていた『テロと戦う戦略』が、米ジャーナリスト二人の処刑に驚愕してテロとの闘いに踏み込んだのはよいが、ではどんな方策が?と問えば、誰にも妙手なし。

東郷さんや乃木大将のように鼓舞する時代は過ぎたといえ、オバマは米国民の血が流れない戦略であると言い訳ばかりで情けない。イラク追加150人の派遣もイラク軍の顧問や、米空爆とイラク地上軍の擦り合わせの要員であって、実戦するわけではない。

●米戦闘機、太平洋に墜落
USマリーンではなくNavy 海軍の戦闘機F/A-1二機が、母艦USS カール・ヴァイソンからスクアドロンに出るタイプ。空中背食したのだろうか海にクラッシュ、パイロット一人を救助、もう一人のパイロットと二つの機体は見つかっていない。これがイラクやこれからのシリア空爆で起これば大きなマイナスになるところでした。(了)






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