安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ランペドーサ
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( 2014年 7月 1日 火曜日


♪アーアーアーあこごれーの ハワイーイ航路♪ という唄をばたやんが歌っておりました。長閑だったあの頃

●夢と希望の入口ランペドーサ
アフリカは慢性的饑餓と激しくなる中東紛争の煽りで、ヨーロパを目指す難民は最近ふたたび急上昇してきた。この殺到に音を上げた欧州が各種の措置を取ったが、全く効き目がない。そこへまた今日の事件である。
イタリア沿岸警備隊がいつものルーチンワークとかわらず、満員の密航船をシシリー島の沖で停止させて調べると、35人の遺体が見つかった。ギュウギュウ詰めの青空ボートに590人、一寸の動きも出来ず窒息が死因である。

これまでもボート転覆で難民船員が溺死したことが再三あった。ボートピープルは故郷にいれば生きるも死ぬもお先真っ暗ですから、命がけで平和で豊かな国をめざす。どんな法律や罰則も効果がない。亜海の向こう、半日漂流すれば欧州の最前線、ランペドーサに漂着だ。と聞いてはみんな殺到するわな。

●ビザなしEU諸国に潜入
イタリアや、ギリシャに入ったボート難民は、最初の入国地で収容できず国外つまりEU圏ですからあとはヴィザなしで EC諸国内を素通り出来る。ドイツ、フランス、イギリス、スエーデンで受け入れた正式の難民は、戦争地帯からの難民にかぎられ、経済難民は国外退去。なのですが、彼らが消えた浮く先きは欧州のどこか、違法移住者である。西欧州では移民人口が各国一割を超えるか、それに近い。

そうなるといくら人道的に対処しようと、地元民と文化的人種的な軋轢が生じる。社会不安の要因になっている。かといって、いたいけな移民の子供たちに帰れとは言いにくい。当地など、不法滞在の親を10年がかりで国外退去などと移民法にもとずいた判断がでるほど、最終判断が長引くことがある。すると完全に当地の子供になってる子供にアフリカへかえしてよいものか。市民グループが支援にたちあがり、メディアはガム証を叩く。

●人道と社会摩擦ジレンマ
まあ、しか一般的に移民問題は根本、移民せざるを得ない国がなくなることで、やはり解決の方法がない。悪名高い。「ダブリン合意」といったか、違法移民を摘発すると、入国の最初の国へ送還させる規定はイタリアやギリシャに無理難題を押し付けるムチャである。右翼タカ派にのっとられないよう、欧州全体で取り組む気運がでてきたのはけっこうなこと。しかしそれがしは、イギリス、スランス、デンマークの保守傾向はまだ伸びるとおもうよ。

では地中海移民ルートのBBC地図に日本語を付けて、借用です。






Pnorama Box制作委員会


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