● 70年ノルマンディー式典が大嫌い
ノルマンディー上陸日には例年、米兵が上陸したオマハビーチで式典が行われる。これがそれがしの最も嫌いな式典でして、話は遡るが40年前42年前はじめて当地に来て出くわした驚きが、第二次大戦解放記念日のありかた。この国はドイツ軍が侵入するや、王様がイギリスに逃げてレジスタンス放送なんかしていた。それで国内では、まあ地下レジスタンスで戦ったのでありますが、欧州戦線に出征したノルウェー人もいるので、心理的には戦勝国のつもりなのか、解放の碑には元軍人さんが軍服と勲章で堂々と、市民は国旗を打ち振るのです。
勝った国と負けた国ではさほど違う。日本のゲートル履いた元軍人さんが軍服勲章で町に繰り出し、市民が歓呼するなんてことはありえない。勝ったからと言ってなにもかもが正当化されるわけではない!とまあ、戦勝国民も慮るべきなんだよな。
70周年の節目である式典ではオバマがエモーショナルな演説をして感銘をあたえたと欧州メディアが報道する。屍を超えて上陸した逸話なんか、先きの大戦まではごく普通にどこでもあった。この上陸作戦で米軍死者4000人という。しかし硫黄島では日米あわせて3万人、殆どが日本兵で玉砕だった。日米合同で硫黄島戦没者慰霊式があることは素晴らしいが、別に大統領や副大統領がくるわけでもない。
ノルマンディー式典にドイツが参加したのはシュレジンガーだったとおもう。気まずい感じだったが、いまや欧州で一番実力があるのはドイツ、だからメルケルは遠慮した態度どころか、リーダーそのもの。ドイツ語ができるプーチンと気安く話しかけるリーダーシップもある。
さて、それがしの嫌いな日であるが、The Longest Day(史上最大の作戦)映画は良かったす。2-3度みたとおもう。大物俳優とはべつに、ポールアンカがよくがんばっていたし、でクルトユルゲンス、三流西部劇のスタージェフ・ハンターがいいですね。ああ、みんな若かった。
●非常識なオランドとオバマ
オランドは主催国の大統領だから、出席首脳を迎える。主催者だから威張ってる。当地の国王も毎回出席するが、サルコジは握手しながら軽くお辞儀をした。オランドは、微笑み腰を居る国王に対してふんぞり返っておった。エリザベス女王に僅か頭を下げただけ。かつてサウジ国王に90度お辞儀をしたオバマも変だが、オランド非常識。
オバマは式典でチューインガムを、こともあろうにラ・マルセイエーズの演奏中にモグモグ噛んでおりました。隣の女性もガム噛んでます。国歌の演奏中だから全員起立、ガムを口にいれてるなら口元を国家演奏のあいだぐらい動かすな。オバマがガムを噛んでる映像はこれまでもあったが、式典中には初めてだな。注意する側近はいないのか。オバマはタバコがまだ止められず、公開の場ではニコチンガムを噛む。「地」が出た。いくら演説レトリックに秀でていても、場を弁えないチューインガムで台無しだ。フランスで評判落としますね。それがしは正義の戦争を賛美するラ・マルセイエーズを国歌にするフランスに礼儀知らずのオバマが似合った侮辱で答えたと解釈する。
●はりねずみ2匹
庭の草刈りをして、ここは庭でない台所うらの斜面ですが、土中の虫が獲りやすくなったのでしょうか、夕方、ハリネズミが2匹あらわれました。ないやら外で音がするので窓空覗くと二匹が鼻を土面にフンフン音を、豚の鳴き声を小さくしたような音を出してごそごそしておりました。そばへ行っても逃げない。一心不乱にフンフン食べ物を探しています。ハリネズミに牛乳でも与えると毎日餌ねだりにくるので何もあげない。シャッター押したら暗いのでピントがぼけている。これはフラッシュでとったものです。(了) (了)