安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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天安門、検証を拒否する中国
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( 2014年 6月 5日 木曜日


● アサドが90%を割る
アサドはナンセンス選挙で3選ですが、得票率が88.7%というのはやや以外だった。シリアの大統領選挙は前回99%の得票だったイカサマに比べると、今回はもっとイカサマでしたよね。それでも90%に届かなかったのだから、支持者だけの選挙でも翳りがみえ始めた……ということか。

●オバマはプーチン恐怖症
オバマはプーチン怖いでなりふりかまわずウクライナ支援に熱心である。軍備補強に1000億ドルをポロシェンコに約束してきた。数時間の滞在であったが、その前日にポーランドでもNATOの軍備にお金を出す。しかしシリアには知らんぷりで、腰が引けたままだが、アフガニスタンでタリバンの捕虜になっていた米人をタリバン5人と引き換えに連れ戻した。自国民にならそれくらいやるが、同盟の同盟たる日本の拉致問題にはリプウサービスに徹して具体的に何もしなかった。ウクライナに今一番必要なことは、軍備よりも経済、その経済がロシアより駄目ですから財政支援です。で、EUも米も財政支援には実に消極的である。ロシアはクリミアを併合したが、ここは90%住民の希望であり、ロシアの軍港として経済が成り立っている自治国だ。歴史的にもロシアに帰るのが最良であり、プーチンはウクライナに野心などない。東部で親露派がロシアから武器を調達しているが、反欧ゲリラのやることにロシア政府を責めてもお門違いであろう。

●サッチャーとドゴールの保守へ
前にも書いたが、EU解体を孕む欧州の右傾化が始まった。英国はサーチャーの保守へ、フランスはルペンの右派が四分の一議席を得る迄になり、イスラエル批判に慎重になって来た。信頼できる政党に発展しつつある。それがしは何年も前、ルペン親爺が党首だった始めからこの政治家のどこが胡散臭いのか、党勢は伸びると書いた。日本メディアがこぞって際物扱いしていたが、ルペン親爺があくどいメディアの挑発に答える誠実さは、現代政治家に稀有な存在だ。日本にきたときには靖国に参拝している。フランスはドゴールの保守へ向かう。

●天安門を知らない中国世代
中国の若い世代は天安門事件がなんであるかを知らない。関連本は発禁、ネットでも天安門とくれば削除される。学校で教えない。経験した親たちも子供に教えない。この25年間、中国指導部は「言論の自由」を圧殺してきた。それもこれも経済がこの25年間順調に発展してきたお陰である。Itユs economy, stupid!とは政治体制にかかわらず、バカバカしいが真理である。(了)






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