安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


-------- ----------------------------------
日朝合意
------------------------------------------
( 2014年 5月 31日 土曜日


● 日朝合意
北朝鮮がが、拉致問題+特定失踪者の包括的全面調査+遺骨、墓地に応じるという日朝合意が成立した。合意文書には「最終的に、日本人に関する全ての問題を解決する意思を表明した」とある。
北朝鮮は、国際信用をチャラにしてきた過去が強いので、本気でこの合意が粛々と実行されると思っている人はまずなでしょう。安倍晋三首相当人も希望が先行して合意を決定したとおもう。

しかし、一部でも不履行なら、北朝鮮を非難できる根拠になり、日本側にソンはない。経済制裁解除と引き換えの合意などやすいものだ。6カ国協議のメンバーに前持って通知は不要で、中米韓露は「拉致問題を協議に出すな」と牽制して10年が経った。日本に苦情を言える体面ではないから雑音は抛擲すればよい。

いまの北朝鮮は中国から闊達な燃料供給が途絶え、親中派の粛清いらい関係が冷え込んでいる。韓国とはケンカばかりの昨今である。そこへこの北の親日姿勢丸出しの合意が成立した。小泉−金正日の「日朝平城宣言」とは比較にならない国家間の合意である。中韓が喜ばないのは手に取るようにわかる。特に自国の拉致問題にホオカムリして来た韓国の被害者たちは朴槿恵大統領の口だけの対北政策にげんなりしているだろう。

それにしても、最近の北は経済落ち込みが酷い、ザイニチさんからの支援金が唯一とは言わないが、日本政府が制裁解除すれば、政府とザイニチさんの二本立ての経済援助が期待できる。合意に到った原因はそういう北の事情ではないかとおもう。

もう一つの理由は、北との関係が悪くなった中国と韓国、これら両国に迎合しない安倍政権の姿勢と、この政権が久しぶりに安定長期政権への「よみ」があった。しかも、米は核のことばかり気にして秋波に乗って来ない。しごく当たり前の国際情勢が日朝を近づけたと見る。

●ウクライナ、ロシアにガス代金の一部を支払う
ロシア産天然ガスが核安料金でウクライナへ供給されてきたが、代金は過去何年も滞納で、いまいくらに膨れ上がったのやら。そこへもってきて、暴動で親露のヤヌコヴィッチが逃げ出す結果になったのだから、プーチンが怒った。6月迄にガス代金を払わなければパイプラインを締めると宣言した。

で、クリミヤを反ウクライナとロシアの両国に加えて欧州連合(EU)の3者協議が30日、ベルリンで開かれ、は滞納ガス代金の一部として、たかが約800億円だが、を支払った。このあとの協議でいくら積み上げて払えるか、EUの肩にかかっている。ウクライナ支援と猛々しい反ロシアで麿待った西側だが、実際にウクライナを経済的に助けられるのかというと、リスポンスは先日の欧州議会選挙の結果が如実に示している通り、右傾化が明らか。右傾化とは、財政鬼気国家への援助反対と移民拒否である。その点、ポシェンコはプーチンと話が出来るので、ガス供給を確保するだろう。(了)






Pnorama Box制作委員会


HOMEへ戻る