安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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黄砂ロンドンに降りる、ほか
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( 2014年 4月 3日 木曜日


●中国不動産バブルは止められるか
中国の不動産バブル崩壊が取りざたされてから数ヶ月たった。杭州の新築マンションが予定より3割ほど値下げされて、先に予価で買った者が暴れたことがきっかけで言われ出したとおもうが、その後も大都市では不動産市場がおもわしくなく、香港の高級マンションは本省人がほゆうしているのだが、捨て値で売る者がいるとか、値下げしても売れない状態らしい。いよいよか・・とおもっていたら地方都市なんかで不動産ブームみたいなことが起きている報道がある。北京中央政府の対策か、なんでも地方政府が不動産を売り出したとかで、やっぱりまだまだ金がだぶつく人種もいるのだろう。不動産市場が一時持ち直した。まあ、しかし全体的に不動産価格は下がる傾向、インフレに悩む貧困層の増加で社会不安は広がる一方です。

●大気汚染に従順な北京市民
空気は悪いし、北京のPM25はいっかな恢復の兆しが見えず、それなのに北京市民が一斉抗議にたちあがらない。なんでやろ? 空気よりお金に執着する、といえば怒られるけれど、地方では汚染水を垂れ流しにする工場の封鎖やら、建設反対の抗議デモと警察が衝突する流血事件が絶えない。車の排気ガス、PM25粒子、黄砂で霞む首都北京の住人が、天安門に押し掛けない。それがしにはそんな環境汚染に拳をあげない中国人が理解できんのだが。

●ロンドン、お主もか
そんなこと呟いていたら、あのロンドンの街が霞む事態に。まさか煤煙とスモッグの昔のロンドンじゃあるまいし、何かと想えばサハラ砂漠から吹き寄せる黄砂であるという。どういう風の吹き回しか、一旦大西洋に出て北上、偏西風に乗ってロンドンへ旅するわけですかな。サハラは熱帯で、砂漠化が止まらない厄介な地球場所だ。中国の黄砂はタクラマカン砂漠が発生地、この砂漠は新疆ウイグル地区にある。中国政府はこの地区の原住民を熱心に弾圧するが、砂漠化をくい止める努力が足らない。習主席から黄砂に関する言及が聞こえてこない。腰を入れて中国21世紀の大事業として遂行してほしいな。そうすれば反日に血道をあげることもなかろう。(了)






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