●神隠しから科学捜査へ
むかしむかし、足で旅した東海道膝栗毛のころ、村で子供がこつ然といなくなり、死体もみちからないとき、人々は「神隠し」にあったと言って恐怖と嘆き対処した。ほんとうは人攫いや、幼児致死遺棄犯がいたとおもうが、神隠しは未知不解への人間の知恵だった。
自動車、電話、へりや飛行機が発達し、潜水艇や潜水士、DNA鑑定、携帯記録再読、先端科学捜査が可能にになったいま、現時点で8日間も239人が乗ったジャンボ機が行くへ不明という。
しかし現代の「神隠し」は人工衛星からの情報で、隠せなったようです。
マレーシアは華僑の多い国、当然わりあいに「親中国」で、阿部首相の中国包囲網ヴィジョンに乗って来なかった。ですが、中国の犠牲者が多くて情報がない、となれば中国遺族のマレーシア批判が噴出する。それでMH(マレーシア航空)のCEOが情報を知らせる記者会見に出てきた、とおもった今度はナジブ首相(Datuk Seri Najib Tun Razak)が記者会見に出てきました。ま、国営航空ですから不思議ではないが。
●人工衛星の探知力利用
で、人工衛星(米にきまってる)が、MH370からの通常通信が切断された後、7時間ほど衛星が同機からの信号をキャッチしていた、つまり飛び続けたことがわかった。へー、そういう信号もありか。いいよいよ米中のメンツのかっかた捜索競争のはじまり♪はじまり♪ どちらも潜水艦探知ができる哨戒艇を展開しております。見つかるか、インド洋か南シナ海か、自衛隊がまぐれ当りする?まさかそれはないだろう。
まずは乗客全員の身元調査の結果、トランスポンダーと緊急通信両方を切った、あるいはパイロットに強要したハイジャック犯人像が浮上するだろう。
深い海底なら遺体収容は断念するだろう。が、フライトレコーダーを回収して遺族の疑問に答えるべし。神隠しを解くのはアメリカか中国か、いつごろになるだろう。(了)