安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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時事三題噺
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( 2014年 3月 16日 日曜日


●シリア内乱3年、4割が国外へ避難
一国の四割の人間が避難して出国した。反政府アサド打倒のデモから三年経ったシリアの泥沼状況である。これを我が国の内戦として単純仮定すると、40%もの日本人がどこへ逃げりゃいいの。引き受けてある?暗澹ですな。シリアでは今日も政府軍の空爆があり、アサドは首都ダマスカスで悠々と権力を維持している。身を寄せる親族等がいない難民は学校も病院もないテント生活である。支援は米欧日が主体だが、口が多すぎて、飢えを防ぐのがやっと。三年、アラブの春は未だ長い。

●クリミア半島、愈々
16日の日曜日はクリミアの住民投票、ロシア編入が決まる。プーチンはロシア領にするつもりはなく、キエフと分離しロシア連邦の自治共和国にして独立させる。これを阻止する西側がウクライナ憲法違反、住民投票無効、国際法違犯などで対抗しているが、ロシアは断固妥協しない。ケリー/ラヴロフのロンドン会談は当然ものわかれ、別々に記者会見になった。
その間、プーチンは無言の軍事恫喝。プーチンでなくても、ロシアにクリミアを諦めろ、なんて経済制裁で通じますか? 北方領土2島返還(面積にして4島の1/4以下)はあり得ても、クリミアの黒海艦隊港を手放すわけないす。今日の戦争は、やっつけるのは出来ても国家再建の手助けは不可能。クリミアを親ロシア独立国として、西側は望むならキエフを助けて西側に組みこめがば良い。お荷物を背負う気があるならですが。ウクライナの大部分が西側に入るのであって、プーチンは文句を言っても手出しはしない。戦果で言えば西側の勝ちだ。棚からボタモチなのに、オバマやキャメロン、メルケルまで何が不服なのだ。それよりウイグル、チベットを独立支援しましょう。
余談:TVでクライミーア(Crimea)と聞くたび、それがしはCry me a riverと独りごち、マリリン・モンロウを思い浮かべる。クリミアとナイチンゲールならぬモンロウとは、オレ老狂かな。

●小保方さんお元気で!
理研の小保方さんが筆頭著者になるSTAP論文の疑わしさが、ワーと広がって、素人見にも「画像使い回し」があきらかですね。前回にも書いたように、コピペについては一般論としての導入部に米機関から20pとったからといって、小保方STAP手法に直接関係ない。こういう一般向けの解説はこなれていて、日本人が英語で書くより、そりゃよろしい。で、変に手をいれて拙くごまかすより・・と彼女はコピペしたのだろう。悪気があったとおもわない。しかし、実験でできた映像でなくて、博士論文の画像を..これはいただけませんな。博士論文自体にも他人の論文から不正使用があったというから、習い性になったのかも、いけませんな。これは近年、特に女性研究者が増えて、就職競争のため安易にキャリア論文作りを急ぐ弊害があるようにおもいます。

この問題が言われ出してまもなく、WSTだったか、小保方氏のネイチャー誌論文と、博士論文の撤回は避けられず、そして研究者としては終り、と論評していた。それがしは残念ですがWSTの見解にいたるとおもう。彼女はすでに博士論文の取り消し(博士号_奪)、STAP論文撤回を申し出ているそうです。もうイジメは止めましょう。以前隣国で騒がれたノーベル賞候補捏造論文の確信犯教授とはぜんぜん違います。
1月31日の拙士コラム「スタップ万能細胞」を読み返し、惜別のため息。(了)






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