安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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軍規の弛んだアメリカ
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( 2014年 1月 16日 木曜日


●グローバル化の落とし物
どこの国でもそうですが、規律があってないような曖昧性がはびこっている。
これはグローバル化の落とし物、ラクして労を厭う風潮を落としていった。役人の汚職増加などもその一つ。

オバマは中東紛争に手を出さなくなった。内戦に加担しないといえば聞こえはいいが、ならば外交力でカバーできているかと言うと、ダメですね。シリアはロシアに主導権を奪われ、米軍での規律の弛み、将軍から一兵卒まで、戦争を止めた軍のスキャンダルが絶えない

△イランとの核交渉はロウハニへの思い入れを被りすぎて期待に反した遅すぎる進捗、交渉は暗礁に乗り上げる懸念がでてきた。

ケリー国務長官は表向き、にこにこ愛想が良すぎるほど良いが、オフレコの会議では安易なオバマ流解決を説教して一件落着の楽天家、軽い。決して口角泡を飛ばす激論にはならない話し方をする。これではハラを割った交渉はできません。

△シャロンの葬儀に弔辞を述べた内容に、イスラエルの右寄りを逆撫でするひとこと余計な言辞があった。イスラエル防衛相がこれを批判し、米イが公に口論する事態に、結局防衛相が謝罪して終ったのであるが、また次のパレスチナでも、ケリーは軽々に和平交渉をアッバスに促して失敗した。ケリーさん、あなたのやるべきはイ・パ和平会談再開への環境づくりでしょうが。

●驚いたファルージャ放置
イラク戦争の最大作戦は、スンニ・反政府派の都市ファルージャの興亡だった。イラクの米軍が総力で激戦、制圧したところである。ところがオバマがイラク安定を無視して撤退した結果、爆破テロが大躍進、ファルージャがイスラム聖戦とアルカイダに、いとも簡単に奪回された。
オサマ殺害を自分の手柄にしていたオバマが、今回アルカイダがイラク軍を破ってファルージャを制圧しても、「国内紛争にアメリカは関与しない、イラク軍が解決する問題だ」と。
そのとき、それがしは耳を疑い思った。ほかに言い方はないのか?
かつてファルージャで戦った米軍兵士たちは泣いているだろう。イラクが反米一色に染まってしまった。
軍規が弛んであたりまえだ。なんでもブッシュのせいにした結果がこうだ。

●核ミサイルの空軍司令官がバクチ遊び
まあ、核ミサイルのミッション任務中ではなかった、というものの、3つのミサイル基地・450発・部下約1万人の将軍だ。いくら功ある優秀な将軍でもギャンブル好きだと任せられないですよ。処分が決まるまで自宅謹慎、副官が代行しているそうですが、更迭してくだされ。

と思ったら、15日に核ミサイル発射に携わる将校ら34人が、能力検査、熟練度を検査する試験でカンニングがあったcheated on profiency test。
毎月行われる能力検査らしいのですが、基地内でのドラッグ捜査で発覚した。これだけ大規模なカンニングですから、知っていた同僚も多いがみな止めも、報告もしなかった。切実感がないですね。(了)






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