安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ありがとう、首相靖国参拝
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( 2013年 12月 30日 月曜日


●安倍は靖国へ、習は毛主席廟へ参拝
安部首相が靖国参拝との速報にビックラコ、ホホーやりましたね。それがしは晴れ晴れとめでたい新年を迎えることができます。年内参拝とのうわさもあったが事前報道は全くなかったもの。参拝の日は政権発足1年目のアニヴァーサリーだったとは。同じ日、中国では「毛沢東生誕120周年」の日、習近平以下の共産党幹部が天安門広場の 廟(毛主席記念堂に参拝したが、夜に予定されていた記念イベンとは中止した。

●安倍は果敢に実行、習は怖れてイベント中止
毛主席が人民を味方につけた歴史にあやかろうと、習主席が戦略にしたのだがヤブヘビに気付いたからであろう。毛沢東のやった文化大革命とで失われた文藝科学の空白と識者の粛清、大躍進政策失敗による餓死死亡数は400万人といわれる事実をネットに流す者、毛時代は皆公平だったと懐かしむ高齢者、毛思想にドップリで習と毛は違う、などの声が大きくなったので、習近平は夢見た大集会イベントを数日前から取りやめたのである。もし、安倍晋三が靖国参拝することがわかっていたなら決行して反日に利用できたのに。激怒するわけだ。

●米の東京大使館が「失望」声明
中韓の罵詈ぶちまけは例の如しだが、東京の米大使館が短い声明(press release)を出し、仮翻訳(限りなく正訳だ)によると:
日本は大切な同盟国であり、友好国である。しかしながら、日本の指導者が近隣諸国との緊張を悪化させるような行動を取ったことに、米国政府は失望している。
米国は、日本と近隣諸国が過去からの微妙な問題に対応する建設的な方策を見いだし、関係を改善させ、地域の平和と安定という共通の目標を発展させるための協力を推進することを希望する。
米国は、首相の過去への反省と日本の平和への決意を再確認する表現に注目する。

「米国政府は失望している」とある。まあ、この声明に先立つ声明は日米友好の良い事ずくめですから、書きづらいとおもうが、中国におもねるオバマ政府の基本姿勢を先取りしたのでしょう。EUも米の安倍批判に沿って声明を出した。

●ワシントン、オバマ、ケネディ大使は沈黙
けれども、楽しい日米交換模様をアップするケネディ大使はツイッターには靖国参拝に触れていないし黙っている。また米国務省も、20日からプレスリリーズしていません。オバマはHappy Holiday オフなので敢えて政治的コメントは控える。それで、東京大使館声明にして逃げたのかな。

●CNNがヒット
国際メディアはこぞって靖国参拝を非難するが、これはメディアが資料にもつWar Shrineから書き写した説明や、安倍=右翼で修正主義者との固定観念から編集したもの、朝日とNHKの論評を引くなど、特にBBCが意外にひどかった。逆に意外に読めたのはCNN電子版で、阿部首相が直後に記者団に述べた「非難は誤解に基づく」を検証して保守シンクタンクCSISの日本研究者J.B.ミラー氏の意見を電子版に取り上げたこと。
概要:第二次大戦の戦没者だけでなく、ナチドイツと戦った第一次大戦野戦没者や19世紀の逆賊薩摩藩士も含まれる。秋の例祭には首相の弟で外務副大臣の岸信雄、国会議員159人が参拝した。このとき阿部首相は遠慮し代理に玉串奉納するに留めた。靖国は日本人が平和を記念する場所。問題はメディアの非難がこう言う事実に無関心なことである。

どの国にもある戦没者慰霊の習慣、アーリントン墓地には敵も味方も埋葬しているにもかかわら靖国神社のステータスがなぜ外国で理解されないか、固定した歴史観はなぜどうやって形成されたか、などなど、それがしの考えを追って書きたいとおもう。(了)






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