安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ウクライナ プーチンの誤算
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( 2013年 12月 17日 火曜日


使用で雨の中町へでかけ、滅多に歩かない所、町の中心から10分ぐらいのところをウロウロしていると、前にあった寿司屋が閉業していたり、和食やでもないのにZENなんて和名をつけた軽食やがあり、やたらとアジア食品の店がある。景観がかなりみすぼらしく変った感じがして、これも時代の趨向か。「人類融和」とこういう移民個人商店が乱立することは、町の美観との兼ね合いでそれがしの心で整合がつかない。

●米軍ヘリが不時着、横転
三浦半島の東南端にある埋め立て地に米軍のヘリMH60が操縦トランスミッション故障で緊急不時着、横転した。近くの住民に被害がなくてなによりでした。乗組員の二人が重傷とか、命に別状が無くこれもなによりです。ヘリの事故は、軍事・民間をとわず、世界中で大変多い。近くの住民が怒るのは当然だが、在日米軍へりが国内で墜落する率は非常に低いのが実態である。ただ何の不手際か、横須賀と厚木米軍の対応が後手にまわって、県警との連絡が拙かった。国内事故に対応する米側部署は肝に銘じておかれよ!

●猪瀬ファイターにタオルを
医療法人徳洲会から5千万の一件が初めて問題になったのはいつでしたか、なぜ猪瀬知事は次々に妖しげな資料を提出して恥の上塗りをするのだろう。ナミの日本人とはちがうシブトさはみあげたものだが、糊塗するにも精神的、体力的に限度がある。カウント9でもがき起ち上がろうとするファイターのようで痛々しい。命を落としますぞ! 慎太郎さんタオルを投げ入れてあげてよ。
そう言えば、猪瀬作家の書いた「ミカドの肖像」を昔初版で読んだ記憶では資料の選択が恣意的に構築され、読者を驚かせるけれども著者には誠実さが欠ける印象があった。以後どの著書にも触手がわかなかった。著作ならかまわないが、都知事職もそのデンでやられては迷惑だ。もういいから警察が来る前にお辞めになって、グチを出版されるのが一興とおもうしだい。

●ウクライナ プーチンの誤算
キエフの反政府デモも長いですね。厳寒氷点下のキエフ・自由の広場で3週間毎日だ。多いときは20万人規模ですから、国民の大勢がホンキである。オレンジ革命のときはおもにウクライナ西部の地元民だったが、今回は東部のロシアから移民してきたロシア系の若者も一緒になっているところが全国的である。ヤヌコヴィッチYanukovychが土壇場でEU加盟申請の調印からUターンしたら、失業中の若者は絶望的になりますわな。
これ、ロシアがどう否定しようが、プーチンが待った「署名待った」をかけたことは否定しようがない。EU加盟のウクライナからEU製品がどっと流れ込んでくれば、ロシア経済はダメージを受けますから。誤算はウクライナ国民の激しい反撥を予想できなかったこと。

反政府派と権威主義的ヤヌコヴィッチの話し合いなんてのは、政府のデモ疲弊作戦にすぎない。政府側は機動隊を配置して、2004年オレンジ革命の時のように政府建物や大統領府がデモに乗っ取られないよう、対デモ作戦を学習上達しています。デモの要求はヤヌコヴィッチの辞任と総選挙だが、相手は呑みそうにない。ましてや政府転覆は夢のまた夢の如しでありましょう。

プーチンは15日でしたか、ウクライナの内政に干渉しないと公言し、翌日ラヴロフがE U外相との会議で「ウクライナが署名しても関知しない」と裏付けた。そうはいってもモスクワはキエフがEUよりもロシアの関税同盟にはいってくれるよう言い募っているのだから圧力と同じじゃないのか? 

ヤヌコヴィッチの論法によると、国内のロシア系企業がEU加盟で大被害を受ける。その代償とウクライナ経済立て直しのためEUは年間270億ドルを払えと要求する。チト虫がよすぎるのでは。さて、火曜日にヤヌコヴィッチはプーチン詣でにモスクワへ。大きな進展があるとおもうが、どっちの方へ? それがしが知る由もない。(了)






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