5日ぶりのコラム、同じテーマでマンデラ葬儀と張成沢の失脚について。
●世紀の大葬儀 Soweto Memorial Service
マンデラ氏追悼式が十日の今日、ワールドカップがあったソトのサッカー場(95,000人収容)で開かれる。マンデラ氏が危篤といわれた以前、コラムに近来最大の葬儀になるだろう。クリントンが馳せ参じるのは確実、と書いた。生存中の政治家でクリントンが尊敬する人物はマンデラ氏だけだもん。ダイアナ妃やJ.パウロ法皇、J.F:ケネディの比ではない。規模で超えるとすればエリザベス女王のときだろう。世界各地で追悼式が行われるので総体としては女王が今世紀最大のものとなろう。
さて、下々の関心は誰が参列するかですわな。日本は皇太子皇太子と首相として最も友人といえる福田康夫が、米はオバマとクリントン(ブッシュ、J.ジャクソンも参列するときいている)、英は女王のご名代としてとしてチャールス皇太子 とキャメロン首相、フランスはオランド大統領とオランドの大統領専用機同乗招待を断ってビジネスクラスでサルコジが行く。イスラエルはシモン.ペレスかな、パレスチナからアッバス議長、イランからロウハニがきてオバマと顔を会わすかが話題。中国は副主席でパンチがない。キューバのR.カストロ、ブラジルのルセフ、インドは元首のムカルジー、さてロシアからはどなたがいらっしゃいますか、当日の楽しみにしましょう。
マンデラさんは芸能人にすごくモテモテでしたから追悼式はにぎやかなスター大集合でもあります。アフリカでは悲痛な悔やみをしませんから追悼式はエンターテイメントなのです。トークショウのOprah Winfreyさん、ニコーレ・シュレジンガーってご存知ですか?女優で歌手らしいのですが、このひとがマンデラ氏が愛唱した<Prscious Lord>を歌うというゴ英シップ紙の記事がありました。
●政治局会議席上で粛清裁判
一党独裁国の指導部は毎日が権力闘争である。それに比べれば民主主義に立脚した派閥闘争なんて他愛ないものでしょうね。J北朝鮮では「朝鮮労働党中央委員会政治局」とやらが、8日核大会議を開き、ヒナ壇に正恩総書記、崔竜海(チェリョンヘ)軍総政治局長や治安機関の部長らが陣取り、No.2の張成沢(チャンソンテク)国防委員会副委員長を一般席に座らせ、糾弾の嵐である。
経済政策の失敗から、金総書記への背任、個人生活の贅沢と女遊びから麻薬使用まで問答無用で粛清する。 世界には現代も恐慌政治があることを知らしめた。
軍事秘密最高裁判といったらいいか、張成沢はその場で連行され議場をでたという。この連れ出しの模様を一部TV放映したのは見せしめと同時に、権力体制は 一段落していると見てよいだろう。胡錦濤はあんな小僧には会わないというので、張成沢が北京に詣で、外交は張が握っていた。今度No.2になる崔竜海と中国のパイプはどの程度か知りませんが、習近平は対して気にしていないでしょう。それより日本の拉致問題も張さん頼みであったというのにどうなりますやら。
政府は拉致問題でもっと情報開示してゆくべきです。これは軍事秘密、や国家機密ではないのでいまより以上に開示するべきで、特定秘密保護法は一般市民に利する所がたくさんあるとおもう。(了)
ついでに:当地北のサーメの町「カウトケイノ」は本日零下39度でありました。それでもサーメの人達はトナカイの放牧に戸外労働なのだ。床暖房の部屋でゴタクを書き連ね、偉ぶるそれがしはチト選択的反省に至りました。