安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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中国との共存を優先するオバマ
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( 2013年 12月 1日 日曜日


●晴天の霹靂、寝耳に水
中国がその某空域内でスクランブルもどきを発表した数時間後に、オバマ政府は自国の民間航空会社に「 中国が東シナ海上空に設定した防空識別圏(ADIIZ) を米国の民間航空機が通過する際、事前に歩行計画を提出するよう求める」決定をくだし、国務省サキ報道官が明らかにした。

●オバマ、米航空各社に事前通知を要請
日本は日航と全日空にフライトプランの事前通知をしないよう要請し、韓国ですらも大韓航空に事前通告しないよう歩調を合わせている。そこへオバマが日本に一言も相談せず、抜き打ちに発表するとは……同盟が聞いて呆れるではないか。ま、Abeに話せば反対さるので独り決めしたともいえる。

●中国AIDZを半追認、同盟国をないがしろに
サキ報道官「中国空軍が民間機を撃墜するような事態を避けるための措置であって、不測の事態を懸念しての措置であって、米政府が中国の防空識別圏の設定に伴う要求を受け入れたことを意味するものではない」というが、常識的にはほぼ追認したのと同じだ。

米軍がグアムからB52をすかさず圏内に飛ばした時、日本のメディアは、米はホンキだ!と有頂天になっていたのを、先きのコラムで「あれは予定の演習飛行に沿ったもので、急遽決定した示威飛行ではない」と書いた。世界中の公空域で米が実施している偵察飛行を変更しないというのがペンタゴンの基本政策で、中国の新設定に真っ向から挑むものではない。

●よぎる悪夢
_2001年。米の偵察機とスクランブル発信した中国の戦闘機が空中接触、米機は反海南島に不時着、長く米乗組員が束縛され機体は分解され戻ったがハイテク危機の秘密が中国に渡った。(この件はオバマ政府に重くのしかかったよう。)
_1938年。アンカレッジ空港を出発した大韓航空(KAL)007便がソビエト連邦の領空を侵犯、ソ連防空軍の戦闘機により撃墜される。269人全員死亡。(中韓の蜜月時代ゆえ、朴は懸念していない。

●オバマは対中国 融和政策
振返って見ると、「三中全会」」で習主席が国家安全委員会の新設を決定したいわゆる中国版NSCについて、こんなふうに言われていた:政府の情報機関、軍や警察がバラバラに行う安全保障政策が一本化され、周辺国との対立緩和に役立つと、オバマ政権は歓迎していた。あのスーザン・ライスがいうことはオバマの意見である。

この女性はおバマの選挙期間中腰巾着の働きぶりで重宝され、ご褒美に国連大使(議会の承認で揉めた)に、今度は国家安全保障担当の大統領補佐官に・・。国連の経験から中国大事が念頭にあり、国連の立場が弱い日本はメじゃない。よってオバマの中国外交は G2を模索することにあり、 中国と争わないのが第一義だ。

日中韓を歴訪するケリーのアジェンダは中国のADIZだが、安倍、習、朴にまんべんなく自制をし、対話で解決をと説教して回る。つまり何の役にも立たない。米軍と自衛隊の協力はこのうえなく緊密でスムースで、結構なことだが、外交は国務省だ。 オバマ対中外交を全幅に信頼すると道を踏み外すことになる。(了)






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