安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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C. ケネディ駐日大使
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( 2013年 11月 16日 土曜日


●スポイルされなかった超セレブ
ケネディ一族の子供たちは、事故死や破滅型が多いなかで、キャロラインさんとジョンJrの姉弟はすくすく健康に育てられた。ジャッキー母さんが万難を排してメディアからが子・姉弟を防いだからなのだ。オナシス御大と再婚して第2の人生を送るジャッキーに世間はガッカリというか、ミリオネアー船主に目が眩んだかと非難めいた。しかしジョンF. 暗殺のあと子供を立派に成人させ、しかるのちに再婚して何処が悪い。

●母ジャクリーンへの敬慕と詩人の魂
ジャクリーヌは稀な賢女賢妻であった。キャロラインさんの書いた本は、弁護士として公民権関係の共著、幼少の経験を生かした『プラオバシーの権利』共著のほかに、家庭と子供を主体にした詩本がある。それがしは斜め覗きしかしていないが、どれも母への敬慕がにじみ出て、心優しき人柄が感じられる。おそらく書評でもそうだろうと思う。この方面の著作の代表が、The Best-Loved Poems of Jacqueline Kennedy Onassisである。

●セレブらしくない超セレブ
篤志家として社会的な支援金貢献で知られた彼女でも、やっぱりセレブだからマンハタンの高級マンションにお住まいで、服装は華やかではないが、有名ファッションデザイナー作品を身に付けられておる。が、 「それみよがし」でないところが賢女の億万長者である。

●駐日大使はオバマの論功行賞ポジション
政治に携わったのはエドワード叔父さんとオバマ支援に登場したのが初めてだった。それがしはこのときの民主党大会実況をよく覚えている。エドワードときたら絶叫サポート演説で、あれは迫り来る死をまえに最期のシャカリキだったのかも。対してキャロラインはイヤー驚いたデキルではないか。観衆を熱狂させ、オバマ陣営に大口献金したうえは、返礼に政府ポストを!しかしヒラリー国務長官の下ではまずい。では上院議員に出馬をと水を向けたら断られてしまった。で、今回の駐日大使に起用して「借り」を返したわけだが、前任のルースも献金に対する論功行賞だった。2論功人事度続くとキャリア外交官らは内心おこっているだろうな。だから危ぶむ声がプロの間から出ている。

●米政府方針と感覚的に齟齬がでるか
なに、心配には及ぶまい。政治経験の無いルース氏だって有能だったし、キャロラインは 公聴会もうまくやりおえた。親日家だし、勉強家で物怖じしない家柄 だ。ルース氏と違ってその言動は米政界にインパクトがある。それがしはKYロラインさんが逆にオバマを苦しめるヤブヘビにならんことを期待する。

余談だが、♪Sweet Caroline Good times never seemed so good ♪とい70年代のフォークがキャロライン.ケネディを唄ったものと自作自演のニール・ダイアモンドが言ったという。ウーム、それらしき歌詞とも読めるが、詩に関する著書があるキャロラインさんが知らなかったというから、妙な逸話。しかも野球のボストン・レッド・ソックスがテーマソングにしているというから、歌詞なんてどうでも良いのかもしれない。(了)






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