●米政府機関、一分封鎖か
米上院が採決した米新年度（13年10月〜14年9月）暫定予算が下院で否決された。以前コラムに、何だかんだと言っても国民を敵に回すような暫定予算拒否は回避されるとおもうが、それがしは否決されて政府機関の一分が封鎖されるのを見たい、てなことを書いたら、本当にそうなる気配が濃厚になったぞ。

米はねじれ国会ですから、共和多数の下院がオバマケアの一年延期を盛り込んで 、しかし軍属への給料は支払うとの修正案で答えた。これが29日、下院のオバマケアの延期はさっそく民主与党議員らが拒否、オバマはもちろんオバマケアの延期に交渉拒否である。

10月1日の成立期限切れとなり、債務上限引き上げがアウトになる。米政府機関の省庁の半分くらいが封鎖、職員半数が自宅待機といった事態が現実味をおびてきた。で、日本株安・円高ですわな。とはいえ、円安がデメリットな産業はたすかるわけで，アベノミクスが毀れるかなんて悲観することは無い。

●ノルウェー保守派2党連立政権に決定
総選挙のあと、保守4党による連立政権を4党首（女性３人男性一人）が話し合ってきた。うち2党は議員数2,３人の少数党で、結局政権には加わらないと30日に決定、その記者会見やら今夜はTVニュースを特番でやっております。


どうやら、少数党は、「キリスト教人民党の移民難民にやさしい政策、「左党」の自然と漁業保護から石油資源開発反対、といった政策が妥協難しかったようだ。但し、国会運営では与党に組みして多数派を形成することで協定し、野党には走らない友党関係を維持する（先きは闇）。

さて右党の次期首相、アンナ・ソルベルグさんは当地ベルゲンの出身、長らく首相に待望されてきた貫禄女性である。連立第2党の進歩党はスィヴ・イエンセンが率いる進歩党、前回までは右党と連立出来なくて、労働党のストルテンベルグに2期を許してしまった。

そのストルテンベルグ首相は、こちらではもう終った人になりましたが、ニューヨークの国連で大もてでした。環境と移民に寛容なリベラルが、特に開発途上国に人気がたかい。国連総会で、檜舞台から花道へ退場を飾る、ご機嫌のヤン・Sでした。

一方、イギリスでは保守のキャメロン政権が支持を落とした。次はミリバン労働党に政権交代ですね。5閣僚辞任のイタリアは、ベルスコーニ絡み。付き合いきれません。（了）