安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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身辺雑事
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( 2013年 9月 22日 日曜日


●イワシ雲とサバ雲
今日は黒い雨雲がわが夫婦の散歩道上空に立ちこめ、散歩に行くのは中止しました。
昨日も時折の小雨でしたが、散歩の途中で晴れ上がり、沈んだ太陽の方向にイワシ雲が光っておりました。で、きれいなイワシ雲が、と呟くと横の家内が「イワシはSiid でしょう、ノルウェー語ではMakrell skyマクレル・シー(サバ雲)だから呼び方が違うね」という。然り、その通りなのであります。だが最近のグーグル翻訳はよくできていて、“makrell sky”と入力すると、ちゃんと日本語で“いわし雲”と翻訳される。

●日本語学習の先駆者たち
それがしがノルウェー語を始めた40数年前は、辞書がなかった。英語−ノルウェー語辞典を介して学ぶほかなかった。便利になったものである。だが、それより以前、ノルウェー人が日本語を習得するための唯一の助けは日本で発行されたネルソン漢英辞典、これだけだけしかなかった。実際これで漢字と日本語を独習されたご老人水産雑誌を発行が1980年代までご生存で、はじめてこの虫眼鏡のような凸レンズの眼鏡のご老体と、日本語で話をしたときの感動、畏敬の念で足が震えました。

そういえば、源氏物語を最初に全訳した英人大英博物館の学芸員Arthur Waleyは独習で平安文法をマスターしたのである。翻訳には日本人助力者がいたけれど、寝食を忘れて源氏物語の翻訳に没頭したのはウエィリーである。天才的で内気なちょっと奇人である。喋るのは苦手だから恥ずかしいと、日本からの度重なる招待に一度も応ぜず、日本の土を踏んだ事のないJapanologyのパイオニアであった。ぺらぺら喋る者ほど重宝されるいまの時代には、もはや生まれない個性であろうか。

●無性に欲しくなって……
先日、街までまで散髪に出かけたついでに、ご進物の品定めでもしていこうと、グッドデザインの雑貨店に入った。お目当てのものがあったので、まずは家内に報告することにして、気に入った別物を自分用に買った。うれしくて衝動買いである。写真で御覧じろ。


シンプルこの上ない形と色が気に入った魔法ビンと、リンゴ剥き/芯抜き/スライス器

家内に魔法瓶を見せたら「家の古い調度に合わない」と一蹴された。お値段を見て「バカバカしい」と蔑まされました! ま、デザイナー器具だから安くはないのである。使い道がないのでそれがしの仕事場の置物になっています。
手前のリンゴ剥きは、家内にもっとバカにされるのが確実なので、内緒である。やはり仕事場の置物になりましたが、実際に使用してみてその精巧さに手を叩いてはしゃぎましたがな。プラスチックはどこにもない正真正銘の金属メカである。皮むきと芯抜きをしながら薄輪切りスライスを同時にやってのけます。電気は使わず完全手動のメカ。だからリンゴの正しい設置に慣れるまで時間を取るがこれは趣味の領域であるから、判らん輩は黙っておれ。どうやって使うか、メカに強い人なら察しがつくかとおもいます。写真では見えませんが、使用時にキッチンの平台に固定できるよう吸着レバーがあります。(了)






Pnorama Box制作委員会


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