● 散歩はゆっくり
日課のように散歩をするようになりました。家内とです。この人は体重が有る上、若い頃から腰痛があるので戸外の仕事、草花の手入れとかですが、したことが無い。代りに花は家中欠かさず、夏には戸外用の鉢植えをたくさんならべたり柱から吊ったりしている。
歩くのが遅く、滅多に一緒に外を出歩いたりすることはなかった。しかしそれがしの方が通風や、最近一過性の軽い脳梗塞で倒れたため、昔のようにジョッギングはおろか、歩くのさえサッサとはいかんくなった。家内並みの速度に落ちたのである。
そんなわけで、家内がよく行く夕方の散歩に一緒にあるくことになった。まずこの人は家のお前の坂を下りたり上ったりが苦手のため、平坦な散歩道へ車で出かけるのである。なに車で5分くらいだが、この辺りでは大きな池の周囲の歩道が人気で、そこで駐車して歩き始める。45分くらいかけてゆっくり一周する。我々がゆるり一回りする間に、ジョッギング姿のおなじ男女が5周くらい、何度も追い抜くのである。やはり我等夫婦はトシなのだな。
●鳥をいたわるナナカマド
池の周囲のナナカマドが赤い実を鈴なりに付けて今年は多い。言い伝えにナナカマドの実が良く実る冬は殊更に寒く、雪が多い。なぜかといえば、鳥たちが困らないように、ナナカマドは沢山の実を準備するからです。と、家内がいう。ま、言い伝え出し、鳥たちはナナカマドの実を食べない。よほど窮すれば食べるらしいが、それがしはナナカマドの赤い実をついばんでいるところを、このトシまで見たことがない。
でも、いい話だな。小鳥に食べてもらって種を四方に運ぶ意味があるのだろうか、自然の動植物の共生なのか知らず、自然の摂理ですね。
●東京オリンピック
東京にオリンピックが決まるのか。一歩先んじた強い競合都市がないので大いにあり得るとおもうが、投票する委員は常識人ではないので常識とかけ離れた専攻になる。だいたいイスタンブールは政情不安のうえ、ロシア情勢をモロに受ける。マドリードはスペインだ。経済失速とあの高い失業率で、技能持ちは海外に逃げている。辞退すりゃいいのに。
で、東京はフクシマだ。オリンピックが話題の昨今、ソレガシは酷暑と豪雨が心配なのだが、フクシマ汚染水と放射能が怖れられている。知識不足の故、日本で起こることは東京で起こるものと考えがちである。
このことはシリア攻撃にもあてはまる。2年以上、アサドと話し合いによる解決に腐心し、出口なしのところへ赤線を超えた毒ガス使用である。オバマが懲罰攻撃を言えば、人々は経緯の知識不足から、「戦争はよくない、戦争拡大にいたる。話し合いで解決を!国連で解決を」とのたまう。果てはG20の正義面した関わりたくない新興国にハナから反対され、プーチンは英米仏イスラエルのシリア政府側使用との〔確証〕を〔まやかし〕と信じて動かない。
国内でオリンピックの開催に反対するのが高齢者、ポスト先進国では経済効果は限定的なこともある。ムダ遣いはやめろとか、スポーツ界の疎ましさで乗り気になれない。しがらみの無い若い人は無邪気、かつ無責任に招致を歓迎するようだ。当地オスロで2020冬期オリンピック候補運動がそのような世代間のギャップを示している。(了)