安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ねじれないに如かず
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( 2013年 7月 20日 土曜日


●政治はスピード
自民党と公明党で参議院でも過半数を制するか、開けてみないと判りませんが、それがしは「ねじれ」はよくないとおもうので、与党過半数を望む。そうすれば野党が「問責」などゴリ押しして法案が滞ることはなくなり、阿部政権は政策遂行にスピードが出る。

●野党による問責日本、フィリバスター米国の害
政治にはスピードが必要、速攻性がいのちである。織田信長の天下獲りは30騎で駆け出したもの。米共和党が多数を占める上院の抵抗で重要法案がいつも予定よりはるかに遅れる。オバマを支持しないそれがしでも、米の政権が議会で滞るのは関心しない。また、演説を長引かせる議事妨害「フィリバスター」を政府の人事に使用しないということになったが、議事のルールが変らないので、フィリバスターを使う権利はなお、野党にある。

●党内派閥に熱中症の自民党
問責もフィリバスターも未恩種主義のうちだが、品格がない。品格がないと言えばまたぞろ、自民党派閥の領袖たちが、倍増する新議員の取り込みに熱中している。野球やサッカーの新人争奪戦なら、実力ゆえの争奪だが、議員の争奪は「数」にすぎない。

そんなことに血道をあげていると、民主党のように国民から三行半を突きつけられるましょう。与党内にブレーキを失くしてスピードを上げてほしい。切におもう。

しかし、近頃の一派を率いるドンは、スゴミが感じられない。河野一郎、大野伴睦、池田勇人、田中角栄などの睨みを受け継いでいる政治家はいなくなった。イマドキ
旧いタイプの勇猛狡猾な政治家は不要といえ、頼り気のないこと頻りである。

別事珍妙奇天烈な社会
●ロシアの裁判
ロシアの反権弁護士で反権ブロッガーのアレクセイ・ナワリヌイ氏が捏造くさい横領事件で禁固5年の刑を受けた。プーチンに刃向かう刑務所ですよとの合図。その日18日に、全国各地でデモが広がり、当局が危機を嗅ぎ取ったのかどうか知りませんが、翌日19日に釈放された。このまま自由の身であれば2ヵ月後のモスクエワ市長選挙に予定通り立候補する。この人は過去デモで逮捕されるたびに人気が出たが、選挙の有力候補になりました。さてこの一件はプーチンの読み違えでアあろうか、それとも部下の先走りであろうか。ナワリヌイ氏は長身、まだ37歳の若さ、カリスマの資質ありますね。

●UAEドバイの裁判
当地で侃々諤々の事件です。ドバイの会社で働くノルウェー女性(25歳)が、同僚にレイプされたことを警察に訴えたところ、ホテルでの出来事からか、当局に信じてもらえず婚外交渉と飲酒および、偽証があったとして判事は16ヵ月の実刑を宣告。ヤブヘビでは済まない大いなる人権問題である。

部屋から逃げ出しレセプションにおりて、「レイプされた、警察を呼んで」と頼むと「ほんとに電話してもいいんですか」と聞き返された由。女性へのレイプが殆ど罪にならないアラブ社会である。超モダンな高層ビルが立ち並ぶUAE(アラブ首長国連邦)国際都市ドバイと言えども、差別の激しいシャリアに立脚する生活習慣。当地では当たり前の告訴が奇異に見られる社会である。この件で両国の外相が話し合いを持った。みなさまもアラビアンワールドではご注意召され。(了)






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