安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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親(米)を軽んじて(日)自立する
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( 2013年 6月 3日 月曜日


●カゼこじらせた
ひどい風邪をひいた。朝六時におきて、孫三人のおもりに助っ人として少々てつだうのだが、一日中リラックスできる時間がない。娘たち夫婦が我家にきてもう三週間になる。そろそろオスロに帰る日を決めてくれないかな。我家は家内が采配しているので、それがしは成りゆきにまかせるしかございません。

●アーミテージを後生大事に奉じる日本
アーミテージが日本でパネラートして『政治家は慰安婦問題で発言しないほうがよい』とか、国会議員の集団靖国訪問に苦言を呈している。くだらん、虫酸がはしる。アーミテージはブッシュ政権でパウエルの部下だったから重宝がられ、また政策提案も受け入れられた。オバマは第三次アーミテージレポートをよんでいませんよ。政治的影響力を完全にうしなったシンクタンクの研究員が、どうして日本でいまもチヤホヤされるのか。下天の外の遺物にすぎない。

にもかかわらず、日本に残る人気に図にのって、言いたい放題ではないか。オバマ民主党政権に媚びて、中国重視が透けて見える。

●対等の関係をきずくために
阿部晋三がオバマに挨拶なしに北朝鮮に飯島特使を派遣したのがなぜイケないのか。オバマは日本人拉致問題に関与をしめしたことがない。わが国が解決すべき国内事案である以上、阿部首相が米に事前通知しなかったことはアッパレ、対等の関係ならそうあるべきだ。つまり、自主路線を強める為には相手を軽んじることも必要である。

女性ノーベル賞受賞者5人がどういったとか、国連拷問委が的外れな勧告を出したのは無視するのがいちばん、知的レベルに達していないというのがそれがしの節度である。

だいたい、米は日本に関心を持ったことが無いので、中国が台頭すると頭は対中共存でいっぱい。きたるロスの米中首脳会談では中国軍のサイバー攻撃にオバマが苦情を呈するが、まあ見ているがいい。習近平に「事実ではない、国内のハッカー締め付けを強化している」とのらりくらり言い抜けられぬがオチだ。

●Oh Bush I miss you!
ブッシュは横田恵さんのお母さんをWHに招待し、その話をジックリ聞き入った。 ブッシュは涙ぐんでいた。米政府が出来ることの限界も知っていたので、小泉首相がこの問題で訪朝する報にエールをおくったのである。だが、オバマにコンタクト満つし密使訪朝を事前にしらせて何のやくにたつか、しかめっ面されるだけのこと。

●事後処理ができず、前向き一本調子のオバマ
日本が世界で経済力2位でであった長い期間、失われた10年を含め2位だったとき、米はさほど日本に重きを置かなかった。空気のようなお使いである。中国が二位に抜き出たとたん、掌を返したように、腫れ物に触るような対中国態度をとるのか。オバマ船長の世界戦略は「風まかせ、潮まかせ」舵操作はうまいが、目的地を持っていないと見る。ケリーも同類、軟体である。シリアがその例、その後のエジプト、リビアがいい例だ。アフガニスタンの暴力拡大とパキスタンの国内騒乱は、米が関わった結果だが、オバマは何につけ政治的後始末はやらない。オバマケアや金融規制、銃規制、など新政策に邁進するのはいいが、頓挫すれば敵を攻めるばかりで知恵がない。

●欧州を訪問しないオバマ
かつて欧州が経済意危機に直面した時、オバマが財政出動を提言したところ「てめえのために飛沫を被ったのだ。自分の国を建てなおしてからものを言え」と欧州メディアの逆襲にあった。それで、以後オバマはEUポリシーに口を出せなくなった。いまオバマ支持率四五45を割るまでさがっている。オバマがドイツ、フランスを訪問したのは3年前か、ムバラクがいたエジプトとサウジの帰途であった。いまでは中東も欧州にも大歓迎が望めません。

日米関係がギクシャクした民主党時代は、トボケタ首相らのせいだけではないのって、原因の大半はオバマの対日感にある。(了)

補記 <先回棄てた本について> 友人知己が贈って下さった著作物は小さな会報から大部の単行本までそれは大切に保存しております。






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