安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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麻生と黒田で波消しG7
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( 2013年 5月 15日 水曜日


●102円、足が震えております
102円台にきた対ドル。コワいですね、それがしは株も国債も為替の利ザヤもやっとらん。遊ばせる金がないのだから眺めているだけ。にもかかわらず足が震えるのはどういうことか。まぁ、元此れケツ穴の小さきおのこ。益荒男ではありませぬから、ガガッと国債暴落、国家破綻なんてマイナスにマイナスにと考えてしまう。

でもご安心、長期金利が上がったと言っても1000分の1刻みなんで、1%以下でしょ。ギリシャ国債が暴落したときの金利は17%ですぞ、17と1では比較なんぞできんぞなもし。さて、この円安株高でシャープが立ち直りましたらおなぐさみ。

●麻生、黒田は国際会議向き
G7で円安が通貨操作の疑いがでなかった。あたりまえだ。日本は15年ガマンしてきてやっと小手先ではない量的緩和をやった。オバマの国ではリーマンショックの直後から大判振る舞い、エウ危機では英仏が同じことを、イタリアもスペインもこらえ性がなかった。メルケルは、東ドイツの共産党修正主義者だから我慢強くシブチンだ。ドイツ財務省がアベノミクスを小突いたようだが所詮G7では孤立である。

この会議に麻生、黒田は適任を証明した。もっと賛辞を与えるべきですね。キチンと説明できるのがよい。たとえ政策が同じであっても野田内閣の城島と白川クラスだったら、こうはいかなかった。

●四面楚歌の北が日本に秋波をおくる
話題を変えて、飯島勲内閣参与が平城入り、なにが起こるのか、日朝協議再開に向けとあるが、この人が小泉首相と訪朝して、拉致問題で正日のお詫びを戴いて有頂天になり、中味を吟味もしないで「日朝平壌宣言」に署名、あたふたと四時間ほどの滞在で帰ってきた。あの文言のために拉致問題は解決済みと北は言う。実際そのとおり書いてあるのだから、今度はキチンと目配りをたのみます。

いま絶望的な北が日本と話し合いをしようとするのは中国と、韓国から援助をもぎ取れなくなったからで、日朝協議再開をエサに、金銭物質をなりふりかまわずおねだりするよ。それより日本政府は相変わらず朝鮮総連の根回しに頼らざるを得ない実態をまず打破することではありませんか。

北は日本に近づいて中国と韓国をチクっと刺すことができ、日本は中韓を揺さぶる効果があり、米はシンゾー・アベは何するかわからん男、と一目置かれる。ゲオポリティックスとしてはおもしろい。(了)






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