●「財政の壁」はどこへ?
アメリカの景気がよい、よくなった。4月の財政収支が5年ぶりの高水準という。これはいったい何故なるや。3月は赤字だった。「財政の壁」が与野党合意できないままずるずると財政カッとが余儀なくされた。そなると公務員の多数が解雇され、学校の先生方にもしわ寄せが来る・・とそう言われていたのに。それなのに米株高が相殺したという。
銃規制は一向に進まないアメリカで、毎年銃による犯罪が減少している。という辻褄の合わない事象に似ている。経済と銃規制の事象をならべてミソもクソも一緒にするようですが、両方とも合点ゆかない怪談である。
昨今の米雇用統計が改善したくらいでそんなに景気が良くなるのが、シロウトのそれがしにはわからんので。ま、税収が増えたのは、ブッシュ政権の現給与税減税措置が失効したからだろう。高額所得者の増税ぐらいで急に税収が増えるとは考えられない。
●アベノミクスは米の景気しだい?
此の傾向がこの傾向が持続すれば、10年で2兆ドルにちかい赤字削減も夢ではない。つられて日本の財政赤字が10年でGDPと同額まで下がってくれたら、オンの字である。
強いドル、円売り攻勢で円安に、ついに1ドル=101円を超えました。アベノミクスとはつまるところ米の景気しだい。そのためには早くイラク駐留非戦闘米軍(まだ2万人くらいたのでしたか)の撤退と、経済支援の縮小に踏み切るべし。カルザイが要求するアフガニスタン空港警備に4万人の米軍継続駐留なんてとんでもないカルザイの要求は絶対に断るべし。(了)