安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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ボストン犠牲者追悼式
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( 2013年 4月 19日 金曜日


●かたじけない
しばらくコラムをご無沙汰しました。にもかかわらず、休み中にもチェックしている方がかなりおられる。忝い。いえね、体調が悪いとか、ネタがないとかではなく、いま没頭している書き物がありまして、それが遅々として進捗しないものですから、躍起になる。今日はここまで!と切り上げられないのですな。我性来小人。

そんなわけで、本日はタイパン風に、鷹揚泰然と、家内がオスロに四泊で行ってしまった午後三時から、タブレットや、TV、届いたスゴイ訳本、大田昌秀(よしひで)先生にはまたまた度肝を抜かれました−のダイジェスト版を拾い読み。いつか紹介したいが、北極のこととて一般向けではない。大田先生にドヤされても、いつかコラムに書かんとぞおもふ。

●ボストン犠牲者追悼式はInterfaith
さて、ボストンマラソンで起きた爆弾テロ事件犠牲者追悼式をTV実況で見た。追悼式は現場近くの「聖十字架大聖堂」Cathedra of the Holy Crossというカトリック教会、シンプルだが壮大なゴジック風で、さすが米国発祥の地マサチューセット州の大都市だけのことはある。で、この追悼会をInterfaith serviceというのですな。異教徒が一緒になって牧師,尊師,司教,ラビ,たちが順次犠牲者を追悼する。

人種の坩堝であるアメリカにはいろいろな教徒がいて、それぞれ教会、モスク、寺、シナゴーグを持っている。市町村、州、政府が宗教的儀式を行うとき、異教を全部一緒にして行うか、無宗教にするしかない。アーリントン墓地は無宗教になっているが、墓標は皆同じクロスである。

追悼式は異教の集まりだったが、聖職者は簡易装でした。キンキラキンの儀式衣装で説教されたらオバマは来なかっただろう。ま、キリスト教各派が多いのは仕方ない。スピーチの順は、聖公会、ギリシャ聖教、シカゴ市長のメニーノ、オールド・サウス教会、イスラエル寺院のラビ、合同教会、バプティスト教会、州知事のパトリック、次に児童聖歌隊の歌があって、オ、ヨーヨーマが伴奏しているではないか。目がさめました。次にバッハを独奏してくれた。この人どうしてトシを取らないのだろう。20年前からチットモ変っていない。

●オバマ会心のスピーチ
そのあとイスラムの人、しかしモスクのイーマンではなくて、Interfaith委員会の役員でコーランを引用していた。最後は当該大聖堂の司教さん。その間聖歌隊のコーラスなんかあるわけですが、最後にオバマが演壇へ。持ち時間は他のものより3-4倍。ボストンをよいしょして、なかなかパワフル23でした。何度もスタンディング・オーベーションがあった。スピーチ力は衰えていない。でも拙者はオバマのレトリックは陳腐でいただけないのが。こんな具合:。ーWe will all be with you as you lern to stand and walk and, yes run agein. You will run again。ア

 銃規制では、上院の採決で一敗地にまみれたオバマだが、ボストンテロと、テキサスの肥料工場大爆発の対応で頼りになるイメージを挽回した。東日本大震災の対応でジャマにしかならなかった首相はよっぽどデキが悪い。

話しを戻して、異種宗教漢の連携について、追悼会に仏教やヒンズーの代表がいなかった。スンニもシーアも呼ばれていない。ボストンには東本願寺とかないのだろうか。創価学会の拠点がありそうだが。

●犠牲者の中国人女子学生・呂令子(Lu Lingzi)
テロの日に、米旅行中の中国人団体が予定をキャンセル、アワくって帰国した。3人目の死者に中国人留学生がいたというのに。この学生、令子さんは可愛くて日本人みたい(変な賛辞)とおもったら瀋陽の出身、かつては日本が治めていた満州国の奉天ではないか。ルーツは、やめとこう。呂令子、北京理工大学で国際貿易を勉強、ボストン大学で統計学を学ぶ大学院生、23歳。学位に必要な試験の最初の半分をパスしたばかりだった。数学がよくできる女の子、アメリカ青年と結婚して永住するのが夢だったと友人の談(この件は中国メディアが伝えない)。いい夢です。習近平の「中国の夢」なんぞどうでもよろしい。(了)






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