●オスロ行き列車がキャンセル
金曜日早朝、オスロへ国鉄で行くことになった。二日前に5日前から先にオスロの娘宅に居た家内から金曜日に息子の娘が不要になったベビーカーを持ってくるようにとのこと、飛行機でゆくと、空港バスの乗り継ぎにベビーカーのパックを出し入れ組み立てと面倒なので、電車にしたのでした。電車なら最寄りの駅が家に近く、長い空港列車に乗り換えることもない。朝早くおきて駅まで前日から我家にきていた息子に送ってもらって、駅へ。
●バスに振りかえ
発車前15分になって、アナウンスがこのオスロ行き特急が 運行停止になったと何度か繰り返し告げる。ベルゲンに来る車両が氷雪のため途中で動けず、ベルゲンに来ないという。で、全乗客がバスに振り返られた。8台ぐらいの大型ツアーバスが並んでいて、大勢はヴォスやイェイロへのスキー客である。オスロ中央駅直行は2台だけでわたしの行く先であるアスカーなのだが、直行便は手前のドランメンやアスカーには止まらない。オスロ中央駅に直行だと。それじゃじゃ乗り換えか、しかたがない。
さて車でベルゲンからオスロまではぶっ飛ばして7−8時間かかる。バスの運転手は8時間半ぐらいを予定、それだと電車より2時間余り遅くなるだけで、たいしたことはない。バスに乗ってから家内に電話して状況を説明しておいた。
●途中休憩1時間
途中小休止など入れながら二駅でキャンセルされたオスロ行きの客を乗せ、15分のトイレ休憩。それはよいのだが、中間地点を過ぎたゴルという町で45分休憩。運転手の途中休み時間が義務づけられているのか知らないが、昼食でも、という算段だろう。この分だとオスロ到着は小一時間遅れそうだ。
バスの乗客たちが互いに話をしているうちに、アスカー、ドランメン、それとトルポという南岸の空港へ行く客とあわせて18人いることがわかり、客から苦情があった。運転手が会社側と電話相談して、オスロから2時間ぐらいのホーネフォスの駅で 18人が別バスに乗り換えて目的地にいくようアレンジされることになった。
良かった。うまく行けば2時間おくれでいけるかもと喜び、家内に知らせる。さて乗り換えて見るとまずドランメンに向け、次にアスカーに行ってから、またドランメンを通過してトルポに向うという。トルポというのは欧州格安便が多いオスロから車で3時間以上の西南海岸にある。不便なくうこうだが、ベルゲンからなら電車でドランメンを経由するのが一番早い。
●飛行機の出発時間に間に合わせる運転手
よよ、じゃかなり遅れるぞ、と算段してその旨家内に知らせた。で、車中トルポの客が乗降機の出発時間が緊迫している、というので、オスロの運転手はドランメンからトルポに直行する決定をくだす。ま、こう言う事態に最善の処置をとるのは運転手の権限である。アスカ着の客はドラッメン駅から電車で行くことになった。たった一駅のこと、飛行機客に配慮することは当然である。で、家内に電話で アスカー到着時間を知らせる。駅で待っていると、所定の電車が10分遅れますとアナウンス。また家内に知らせる。家内はこれで最後にして、と辟易した様子。
ベビーカーに荷物を満載してアスカーの駅に着いたときは夕5時を超えていた。電車だと、喫茶と食事ができる車両があり、ビールがほしくてもバスでは何もない。災難だ。またバスで乗り合わせた家族客など、格安チケットでちょうど私の一人分だった。というのは前日切符を買っておいてくれた息子が勿論正規切符しかないのだが、念のため一寸よい座席指定を買っておいてくれた。敬老料金なら半額なのに、気がつかなかったとさ。ま、小難にいちいちボヤイているような性格は嫌われ、自身の健康に良くないので、考えないようにしている。(了)