安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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中国反日が終熄へ
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( 2013年 2月 20日 水曜日


●恫喝が消えた
尖閣問題は中国船からのレーザー照射に抗議して以来、せっせとパトロールをやって存在感をアピールしているが、領海侵入が大幅に減少した。中国報道官がいくらデタラメ、こじつけで悪いのは日本と云おうと、中国艦艇による挑発は減っているうえ、習近平ももうすぐ退任する温家宝も、日本が悪い式の恫喝が聞かれない。といっても巻き返しを考えているのだろうから、油断は禁物。しかし、日中を取り巻く環境が反日暴動から半年、自然に収まってくる頃だ。

●反日デモ+暴動から半年
自動車はいまいちだが、機械、特にコマツが盛り返し完全に立ち直っている。日本車が反日で落ち込んだあいだに、ドイツ車が鬼の居ぬ間にここぞとばかり中国シェアをごっそり横取りしたからには、容易にもとへは戻らない。グローバルにシェアを増やせていけば、外国製崇拝のある中国人は見直すだろう。

北京を始め、微粒子を含む排気ガスに悩む都市では日本製空気洗浄機が飛ぶように売れた。命あってのものだね、反日なんぞ言っとられんわ……てなもんだ。日本のマンガ・イベントが開催されるというところまできた。文化交流復活は春の訪れとともにちかい。北朝鮮が核実験で中国のメンツを潰したのでバッシングは 北朝鮮に向かった。その分、反日が減ったのだろう。

●日中貿易盛んなり
ジェトロが19日に発表したところによると、日中貿易総額が、13年に2年ぶりの最高を更新するとの見通し。けっこうなことで、日本側の輸入は、景気悪いと言っても減らなかった。対中赤字は12年に前年の2倍,400億ドルを突破したというので、アカン、アカンだったわけですが、ここへきて阿部効果というか、日本のみなさん気分的にケチらなくなったので通信機器や食料品輸入が増えている。またぞろ輸入超過であるが、うれしいことに輸出が、反日終熄につれて伸び出した。円安の追い風もあるのでしょう。

EU諸国は失業率や年金などみじめな庶民生活が長いが、経済圏としてのユーロは持ち直した。中国は国家としてガタガタながら、経済に限れば底を打ったかに推移している。どっちにしろ、中国が世界の工場であり続けることに変わりなし。

●韓国は小休止
無礼千万な韓国が、竹島をどうの、従軍慰安婦がこうのと言わなくなった。ま、新大統領は日本の首脳と相談するまでは波たてないのだろう。静かになったら日本へ韓国の旅行者が、がぜん回復しつつある。円安で外国人観光客全体が増えているという。(了)






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