安達正興のハード@コラム
Masaoki Adachi/安達正興


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白煙を吹いて隕石が飛ぶ
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( 2013年 2月 16日 土曜日


●生まれて初めての巨大隕石
スゴイ隕石がロシアに落ちた。生涯二度とおこらない大スペクタクルを経験ではないが、生きている間におこったのですから、わたしゃ幸せだ。もうYouT ubede に出ていますから、いや素晴らしいですね。

おなじ自然現象でも地震や津波なら、地震予知と津波警報システムに世界一の予算を使っているその筋にイチャモンつけることができても、隕石がおちるという自然現象は誰も責める専門家がいない。宇宙科学者に笑われるだけだ。同じ日にオリンピック・プールぐらいあるアステロイド(小惑星)が地球の近くを過ぎ去ったが、これは軌道が判っていて、NASAが発表している。

● 人類の知と制御の届かない隕石
しかし宇宙のホコリ、ゴミである隕石は、もう一個 地球めがけて飛んでくる巨大な隕石が明日あるかもしれず、3年先か百年先か、300年先か、誰にも判らない。だから面白いので、こういうチャンスは 、怪我をした多数のロシア人には同情致しますが、嬉しくてたまらんのですわ。

火の玉になって故障したジェット機のように猛烈な白煙を吹きながら、割れたかけらが爆発し、ピヤーと地上を赤々と照らす。欠けた小石のドカンという爆発による衝撃波でチェリアビンスクTsjeljabinsk市の窓ガラスが割れ、758人が治療を受けた。人口100万都市にしては少なくて済みました。近くの丘に破片が墜ちたときも衝撃があったという。本体の一部隕石は 氷の張った隣県の湖にポッカリ,直径10mくらいの穴を明けて湖底に沈んでいる。雪が溶けたら捜索して引き上げてほしいな。

●大気圏の中を速度マッハ5
専門家のオブザベーションでは、重さ10トンの隕石が地球の大気圏に突入、時速54,000キロ、ねすごいでしょ、マッハ5だ。だから落ちるというより横に飛んで行くのを人が見上げるのである。ミサイルなんぞの比ではない。大阪ミ東京間の直線距離が約400kmですから、26秒で到達する火の玉。

だから何が起こったのか、見た人もまずミサイル攻撃と思ったひとが多かった 。死亡者が居ないのは幸い、といっても隕石で死んだ人なんて、確率があまりに低すぎて事故率に計上されない。でもまあ頭に砂石のような大きさの隕石破片を当った特別に運の悪い人が歴史上に皆無ではないという。たいてい地球の三分の二を占める海に落っこちるか、辺鄙なところに落ちるのだが、当ってみたいむら気も湧いてくる。手前勝手に替え歌:

隕石に 花の下にて 打たれなむ 死ぬ節こそは 至福なる






Pnorama Box制作委員会


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